まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

第4期感想交換会 第5回

第4期、感想交換会の第5回。

   

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休憩中。

 

日時:11/19(日)13:00 - 20:30
場所: 渋谷区 道玄坂、900円
参加表明:14名

参加者:11名、(OB1名、聴講生1名)
対象作品:梗概8、実作6(予定17)

 

もうすぐ師走。講座も折り返し地点を過ぎましたが、初参加の方も増えて増量。(そろそろ、完全にフル参加だとタイムオーバーになりそう)。
幹事は実作書きでへとへとになり、読むほうでも徹夜。当日朝6時くらいまでブーストかけて読む。しんどかった。よく考えると初参加の人のは過去作も読めばよかったが、自分があと2人くらいいないと難しい。

会場までまた道玄坂を登る。行ってみると電源タップがなくて、エアコンが冷房固定でまいった。最終的に11人。
初参加の方もいて忘れていたが、いまは発言はフリースタイル形式でやっている。

 

★思ったこと

★感想会も5回を超え始めたので、それぞれの作者のスタイルがわかってくる。幹事も自分のスタイルや武器に悩んでいたので、自分の今日のテーマもスタイルになりがちだった。

 稲田先生はミステリ&SF設定の解明、中野先生は幻想的な海外設定、つばめ先生は妖怪&夢(ちかごろ武器が多すぎてわからなくなってきた)。この講座は毎月忙しく、新しい得意ジャンルを広げていく時間もあまりないので、長所をどんどん伸ばす傾向にある(と思う)。SFは専門知識もいるし、過去の類似作品の知識もいる。そもそも毎回出すのに、毎回0から勉強していると身が持たない。自分の独自設定をひとつ作っていると、あとは使いまわしたりすると楽。(次回は「取材」がテーマだが、まったく新しいジャンルに手を出して、レベル1の作品を出しても仕方がない気がする)。

 幹事も、最初の月に新しいジャンルの宇宙ものを出したが、自分自身があまり楽しくなかったので、今年はずっとAIものになりそうではある。生命工学も遺伝学も0から勉強したが、育てるのに時間がかかる。そもそも好きじゃないとあまり書きたくない。類似作品を知らないとイメージもできない。バリエーションを増やすにはAIと何かをかけ合わせたりすると良くて、AI × 役者、AI × 多重人格、AI × 身体性、とか。(講師に飽きられるかもしれないが)。

 

 
★梗概で何を書くか問題。2,3年やってる自分もよくわかっていませんが、重要度としては「独自設定:大」「世界背景・年代:中 - 小」「ストーリー:大」「キャラクター説明:小」「描写:小」「講師が知ってそうな専門知識:説明しなくていい」「講師が知らなそうな専門知識:中」

くらいかもしれない。後で追記。

 

★言い切れなかったこと

 

 ・人々が移動しなくなった未来。1時間に1本しか来なくなった山手線が見たい……。朝ラッシュのときもガラガラの山手線を……。しかし世界を書くとそれだけで大変な気もする。主人公が移動してるとき、夏休みなのにガラガラの新幹線……帰省ラッシュもない……。

 

・感想会のときに言及した映画。

・人々が脳波?でロボットを操作できる時代、出勤するのは全員ロボット。よって役者さんも全員ロボットの演技をしている。見どころは主演のブルースウィリスの髪がふさふさのところ。途中で生身のブルースが出てきて、やっぱりそれはハゲている。だけどかっこいい。

 

school.genron.co.jp

・『地球への巡礼によって地球と同じ周期で太陽系を周期することで、時間感覚を取り戻せたという噂が流れていたのだった。』というところが面白そうです。宇宙巡礼。

(幹事は四国出身なのにお遍路さんをほとんど知らない……でも「巡る」ことに意味を持たせるのはわかる。それを宇宙でやるのが良い。)

 

幹事は宇宙SFものはほとんど知らないのですが、『故地球』『時間障害』『逆言語』などはSF用語なのかしらん。そのあたりがもし独自設定なら、梗概で200~300字ほど使って説明したほうが良いですね。独自設定はやはり作者だけが知っているものですし、同時におもしろい設定は得点の稼ぎどころだと思うので、文字数オーバーにならない程度にどんどん書いたほうが良いです。(できれば科学的、論理的な説明もあると良い)。そのあたりが説明できれば、十分選出される梗概になると思います。

 

またなぜソラが異形の形になるのか、ソラの犯した罪である『故地球の殉教者への冒とく』とはなんなのか、『接待人』とはなんなのか、このあたりも梗概で説明が欲しいところです。最後にオチとして『なぜ巡礼すると時間障害が治るのか?』がぼんやりとでも説明できれば、かなりおもしろい作品になりそうです。

それか、講義にもあったように「なぜ」を説明せず、宇宙巡礼の様子を書いてゴリ押しするのも手です。実作で『私はここまで書けるぞ』と見せると、多少荒っぽい梗概でも『まあこの人なら書けるか』と思ってもらえそうです。

 

ところで、よよ先生は宇宙ものが好きなのでしょうか。幹事が宇宙ものを書くのに苦手意識があるのであれですが、自分の得意分野を生かすと良いと思います。SFのサブジャンル(不老不死とか宇宙とかタイムトラベルとかディストピアとかAI)、あるいは小説のジャンル(コメディ、ラブロマンス、ダーク、ホラー)、あるいはキャラで魅せる系か、描写が好きか、セリフが好きか、etc

第2回の梗概から、異星人(?)、人型AI、不老不死、宇宙、とかなりバラエティに富んでいます。無理に得意ジャンルを絞らなくても良いですが、毎回新ジャンルに挑戦するのも大変です。考えていて楽しいジャンルが良いと思います。自分は今回の梗概がいちばん独創的でおもしろそうかなと思いました。(前回の不老不死ものも好きですが)