まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

第5期感想交換会 第1回

 

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開催日時:2020年10月18日(日) 晴れ
開始時間:13:00  終了時間:22:30
課題:「旬のネタでSFを書く」
講評作品数:19(梗概)
参加者数:20名(ほか、聴講のみ4名くらい)

 

第5期1回目の感想会。

19 作。当日は何人か欠席するだろうと油断していたら、全員来てしまって時間配分をまちがえる。遠隔からテキストチャットで参加する人も多く、zoomの力はすごいと思った。(会議室開催だったら確実に欠席になっていた)。普段はあまり事前に感想メモを作らないが、今回はさすがに作った。梗概を読むのは楽だが、メモをとるのがかなりしんどい。

初回から指摘をとばしていったかもしれないが、4カ月くらいしたら、全員が超強くなって幹事が置いていかれている未来が見えるので、がんばってほしい。個人的には、slackのアーカイブ録画で復習することもかなり勉強になる。

 

初回から2グループ制にするわけにもいかなかったが、次回からは実作も加わり、2グループ同時開催になるかもしれない。その場合、自分はzoomを2つひらいてハシゴするのだろうか。

 

 

以下、参加者の方に書いて頂いたイベントレポート。

単純な記録のつもりで書いて頂いたのだけど、思ったより良いまとめになっていて驚きです。(もっと雑感みたいなものを想像していた)

 

<印象に残った指摘>

 

・梗概がショートショートのように書かれていると、実作を読んでみたいと思われづらい(梗概でじゅうぶんと思われてしまう)
・梗概に出てくるキャラクターが多いのに、名字しか書かれておらず混乱する
 ⇒わかりやすい名前にする、性別を明記するなど、工夫するとよい。

 

・2万字にまとまるか、という観点は必要(一生懸命設定を作っても活かすことができない)
・梗概であっても、ラストにつながる伏線は書いておかないといけない(ラストが唐突に思える)

・得意分野で攻めるのがよい(毎回ちがうジャンルで書くようだと、毎回ゼロからのスタートになってしまう)

・コメディ調にして、SF考証のハードルを低くするのもひとつの手
・タイムスリップものなど、手垢のついたネタは評価が厳しくなることを覚悟すべき

 

・専門知識が書けると強みになる(専門家が周りにいれば聞くこと)
・子供を主人公にすると、世界を救うなど力が必要なストーリーにしづらい

・リアリティのレベルを作品内で揃えるよう注意(コメディとシリアスでもちがってくる)
・旬の出来事に対して、作者が傍観者になるのでなく、作者がどう感じたか伝わってくるとよい

 

<講座を受けるにあたって>
・選ばれる梗概を書く技術と、点数をもらえる実作を書く技術は別物。
・梗概が選ばれなくても実作は書いたほうが良い(梗概、実作どちらも中途半端にならないなら、という前提での話)

 

(文責:田場狩)

 

 

・前回書いた、梗概の書き方記事。実際に自分で梗概を書いてみて、振り返ることもあると思う。 過去の選ばれた梗概のなにが優れているのか、1つ1つの文が何気なく置かれているように見えて、じつは計算されている(ときもある)。梗概を読んで、「おもしろいな」と思った瞬間はどこか。なぜその1文で「おもしろい」と思ったのか。なぜその設定の文はその場所に置かれているのか。この文がなかったら梗概はどうなるか。

 

 

 

★冒頭のSF辞典。講座で勝つには早く得意ジャンルを決めるといい。サブジャンルで決めるならこちら。

 

 

★下は 2013年刊行で絶版に近く、内容もかぶっているが、個人的には「商業作品の発行年表」がありがたい。ジャンルごとの商業作品の紹介も多く、個人的にこちらのほうが好き。

クリエイターのためのSF大事典

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  • 発売日: 2013/01/22
  • メディア: 単行本