まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

好きなキャラを列挙して自分の好みを分析してみたら、好みがわかって感動した話

 

新作(児童文庫)のプロットを考えていたが、白い紙をいくら見つめても何も出てこなかったので、小説の教則本に書いていた以下を試してみた。

 

 

60ページ目くらい

 

まずはメモ用紙にあなたの好きな人物をありったけ書き出しましょう。次に、その人物たちが好きな理由と、印象に残る特徴を書き添えます

特徴は、できるだけ一語で簡潔に。後で自分の人物作りに当てはめられるように、一般的な言葉を選びましょう。

・映画『マトリックス』のトリニティ:タフ、勇敢、優れた技能がある、献身的

 

自分は話を作るときに、おそらくキャラクターから作るタイプだと思うが、意外とこの手法はやったことがなかった。

やってみると、自分はジャンルや作品はあまり「好き」とは言えなかったのだが、キャラクターはすんなり言えることに気づき、小さなことかもしれないが感動した

(ところが困った弊害があって……最後に記述)

 

マンガ、ゲーム、小説、いろいろ思い出して、200人くらい書いてみたが、途中で「何回も『優れた技能がある』って書いてるな……と気が付き、共通点が見つかった。

(90年代、2000年代のキャラが多いのはちょっと恥ずかしい) 

 

 

 

 

 

男性キャラクター

① 強い、頼れる、安心感があるキャラ

どうも自分は「強くて頼れる人」が好きらしい。キングダムで言えば六大将軍、HUNTER×HUNTERで言えばビスケ、みたいに……。

つまり「メンター役」はぜんぶ好きなのだが、べつにマスターヨーダはそうでもないかな……。

でもクワイ=ガン・ジンは大好き。

 

 

「たよれる」がキーであり、めちゃくちゃ強くて無双してる人はそうでもないらしい。
メルエムとか。(メルエムも好きだけど)

 

② 中性的、二面性、多面性があるキャラ

怒ると怖い、とか。

「キャラクターには必ず弱点をつくりましょう」というのは、創作においてはテッパン中のテッパンなのだが、どうも自分は本当に好きらしい。

よく作品の講評会でも、「この男キャラはクール一辺倒なんだけど……じつは妹の前では良いお兄ちゃんとか、一部では熱くなるとかにならない?」とよく言っている。

ここもやはり「強い人」が多かった。

 

  • クロロ・ルシルフル(冷徹、表の顔は好青年、怒るときもある)
  • ヒソカ(中性的というより、性的♂だが……)
  • というか幻影旅団はみんな好き。みんな強いから
  • シドニー・ロスタロット(ベイグラントストーリー・なつかしい)
  • ベイグラのキャラは全員好き。ローゼンクランツもギルデンスターンも。全員ヘンタイっぽいからだろうか
  • 大形くん(黒魔女さんが通る・よく人格がコロコロ変わる)
  • ハンニバル・レクター(多面性というか……)
  • 那貴(キングダム)

 

 

③クール、寡黙キャラ

だいたいクールで寡黙なキャラは、「強くて頼れる」からだと思われる。

クールで弱すぎるキャラはあまり思いつかないかな……。

  • テリー(DQ6 ひきかえけんさんだけど、設定上は強い)
  • サラマンダー(FF9
  • ミホーク(ワンピース)

 

女性キャラクター

やはり「頼れる人、強い人」が中心になった。騎士、姫、おねえさんキャラが中心になりがちである。

また、「誇り高い」という特徴もいっぱい書いた気がする。誇り高いひとすき。

 

① 強い、頼れる、安心感があるキャラ
  • ビスケ、幻海師範
  • トリエラ(ガンスリンガーガール義体たちのなかでたぶん好き)
  • レディパール(LOM)
  • ライトニング、ファング(FF13 ヴァニラも結構好き)
② おねえさんキャラ

前述の「頼れる」というのもあるかもしれない。

が、TOのカチュアは頼れるかなあ? と思ったので、単純に、姉キャラが好きなだけかも……

「誇り高い!」キャラだらけになったが、「意外と精神的にもろい」という形容詞も多かった。これも二面性があるキャラか。

 

 

 

③ ぼんやりしてる、マイペース系?

男性キャラクターにはなかった、不思議なカテゴリ。なぜだろう? 

元気いっぱいでも、おとなしい子も好きになっている。

おそらく、ギークぎみな子、芯を持った子、良い意味で空気が読めない子が好きなのかもしれない。

(まあクールや寡黙キャラも、マイペースと言えばマイペースか……)

 

 

 

ここからが本題

ここから見えてくるもの。

じつは主人公キャラ・子どもキャラがほとんどいない

 

子どもは「頼れる」とはほとんど対極にいるものであり、

主人公は、大なり小なり「成長するキャラ」だったり「ピンチをどんどん迎えるキャラ」なので、頼れる存在になりにくい

(あとあまり多面性がないというか、じつは性格がちょう暗い、とかは作りにくいかな……)

 

消費者としてはそれでいいが、創作者としては、「お手本となる主人公」がいないのは本当に困っている。

しかも今から書くのは児童文庫だし、必然的に子どもが主人公である。

(だいたい児童ミステリでも、みんな頭が良い子供たちのほうがすき)

一人称で書いていて、何を書いてもしっくりこない。

好きな主人公キャラをあげてみたが、どれもこれも強い人だらけになってしまった。

 

好きな主人公キャラ

 

でもこれから書くものが、どれもこれも主人公を強くするわけにもいかないので……

うんうんうなりながら、打開策を考えて、思いつきました。

 

主人公は大好きとまではいかないけど、グループでまとめたら好き

(ルフィはそうでもないけど、麦わらの海賊団はすき。安心感があるし、仲間によってルフィの多面性、いろんな性格が見れるようになるから

 

それはいずれまた、次の記事に。