24人のビリー・ミリガン
24人のビリー・ミリガン〔新版〕上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダニエル・キイス,堀内静子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/05/08
- メディア: 文庫
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1955年2月14日 - 2014年12月12日) は、アメリカ合衆国生まれの男性。オハイオ州の強盗強姦事件で逮捕・起訴されたが、彼は解離性同一性障害(多重人格障害)を患っていると主張、裁判で多重人格と事件の関わりにおいて注目され、有名になった。日本でもダニエル・キイスの著作によりその名を広く知られた。
・講義のときに言及されて、資料用
・正直、自分が書きたかったシーンがほとんど書かれていて、つらかった。
・ 途中までは、ビリーが3件のレイプ事件を起こし、いろいろな精神科医と話をし、無罪を勝ち取るまでの話。幼少期の養父からの性的虐待により、人格が10人くらいいて、なかには粗暴な人格もいた。人格の誰一人としてレイプしたときの記憶がなく、「自分じゃない」と言い張り続けていたが、なんと女性の人格がレズビアンと分かり、その子がレイプをしたとのこと。すごい結末。
・ビリー・ミリガン
記憶が幼少期でとどまりがちで、ほかの人格のときの記憶がないため、すぐ自殺しようとする。ほかの人格から自殺を危険視され、長いあいだ眠って表に出てこなかった。
・アーサー
22歳のイギリス人。人格たちのリーダー的な感じ。賢い。ほかの人格が出る・でないをコントロールする。ビリーの頭にほかの人格がいることを最初に気づいたのも彼であり、ほかの人格と交渉して一致団結した。
・レイゲン
むっちゃ強い男。粗暴っぽいが、人格たちの子どもと女性を守るナイスガイ。強盗とかはしてた。たまにアーサーとチェスをする。最初、アーサーとレイゲンが手を結ぶシーンは激アツシーン。
・アレン、トミー、ダニー
男の子たち。アレンは口がうまく、トミーは反社会的で、ダニーは臆病
・デイヴィッド
8歳。感情移入し、苦痛を引き受ける子。
・クリスティーン
3歳。おそらく最初に生まれた副人格。失語症。レイゲンに気に入られている。
・アダラナ
19歳。レズビアン。料理その他の家事をする。
<好ましくないものたち>
13人くらいいる。危ない子達なので、アーサーによってお押さえ込まれ、表に出てこない。中盤、裁判が終わって落着と思いきや、彼らが表に出始める。
・教師
黒幕っぽい人格。23のすべての人格が統合された人物。すべての記憶を持ち、ほかの人格にいろいろ教えまくった。
・途中まで、裁判が終わるまではノンフィクションっぽかったが、ビリーの過去編になると急に習慣連載マンガっぽくなる。ビリーが目を閉じるとコロコロ人格が変わりだす。まあそういうものだから仕方がないのだが。
裁判が終わって落着と思いきや、ビリーの中にはまだ<好ましくないものたち>と呼ばれる13人の人格がいた。そして突然現れた<教師>という人格。「私はずっとビリーを見ていた。すべて教えよう。ビリーの過去を……!」的な碇ゲンドウみたいな人がでてきた。(実際はこんなこと言ってない)。
・ほかの人格が腕っ節が強かったり、縄抜けができたり、電気工学に精通していたりして、それらをすべて記憶し、まとめている人格(?)がいるというのが信じられない。あまりに人格の個性が強すぎて、頭めちゃくちゃになりそう。最初から「教師」さんが全部やればよかったのでは……いやなんでも。
・
・使えそうなネタ
・これらはビリーの目線で書かれているものが少なく、個々の人格の掘り下げが微妙なので、そこをどんどん彫っていくといいかもしれない。
・「あんたは誰だ」「きみの弁護士だよ」「おれの弁護士じゃないね」p94
・わたしたちはうそをつきません。p98
・「多重人格者に典型的なんだけど、彼はほかの人格に起こったことは話すのに、自分に起こったことは話さないのよ」p122
・「あの人の中には大勢がいるに違いないよ」「あの人はスポットを離れたよ」p122
・「あいつはクリスティーンの絵に水をぶっ掛けた。子供の絵をめちゃめちゃにするなんて」p134
・「人格たち、ではないんです。彼らは人間なんだ」p154
・自分の犯罪を知ったビリー「レイゲンとアダラナなんか死ねばいい」
・「この薄汚いあばずれ女。」「彼女は君の身体を使ったんだ」
・「ビリーの作品に触るんじゃない」「あんたは見せびらかそうとしたんだ。だが、いまはビリーがセラピーを受けるほうがもっと大事なんだぞ」p184
・「ふたりが結合してぼくになった。まだ名前がない。それが気に入ってる」p204
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・「でも、ぼくはどうすればいいんですか。ぼくのなかには憎しみが詰まっている。僕の手には負えないんです」p214
・口ひげがなくなっているので仰天した。p2298
・継承!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
・「質問されると答えがわかるような気がするんですけど、それをいおうとすると、消えてしまうんです。アーサーかレイゲンならわかるでしょう」p254
・ふつう自分の中にほかの全員のことを知っていて、協力しようとする誰かがいるんだ、「内部の自己協力者」インナーセルフ・ヘルパー(ISH)p255