ヒーローと正義
- 作者: 白倉伸一郎
- 出版社/メーカー: 子どもの未来社
- 発売日: 2004/05/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 6人 クリック: 100回
- この商品を含むブログ (40件) を見る
・ヒーローの定義:ふしぎな出生、怪物の退治、財宝の獲得、(女性の救助)
・敵がいなくてもヒーローにはなりえる(金太郎など)
・怪獣と人間の遭遇。動物園のオリをふっとばすようなこと。
・【カーレンジャー】では終盤、主人公と敵の幹部がラブラブになるという衝撃展開が。ラストは敵役までもが仲直りするらしい。しかし怪人役は倒される。理由はなにもしてないから。鬼は善行かなにかを積むしかない。
・ヒトラーはなぜユダヤ人を国外追放せず、根絶やしにしようとしたのか。効率的な殺人計画だが、計画自体は非効率である。
・森羅万象を分けるとき、二元論的世界観。男と女、善と悪。しかし、本当にこの2項は対等なのか。p91
・グレーゾーン
・p102 彼女は人間というより「車椅子の少女」という記号になる。
・「脚を踏まれたものの痛みは、踏んだものにはわからない」
:
・【境界を侵犯し、世界観を混乱させることは、不快をもたらす】【
欲望を軸として回転する経済社会では、不快感に基づくテーゼが道徳律として社会ルール化していく】p108
・二項対立をこわす第三のファクターが出てくると、そいつを敵と感じてしまう
・象徴的二元論
・宇宙人の
・マナーや勧善は「倫理」に相当し、ルールや懲悪は「法律」に相当する。p154
・「人を殺したら罰する」法律、「人を殺してはいけない」と命ずる宗教、「人を殺すのは悪いことだ」と考えるのが倫理。
・
・少年たちはこわいものであり、ましてや犯罪などしてはならぬ。十代は切れておらず、大人が先に切れている。
・ヒーローには法律をやぶってほしい。【自身の満足を得るためにルールを破るのが悪であり、ルールを破るために満足するのがヒーローの正義である】p177
・
・理想の教師像:たった一瞬であれ、町全体の心を一つにする。
一元論へ。僕らの正義はただ一つ
・justiceとは裁判であり、判断することであり、剣を振り下ろすこと。