まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

AIの遺電子 5-6

 

 

AIの遺電子 5 (少年チャンピオン・コミックス)

AIの遺電子 5 (少年チャンピオン・コミックス)

 

44.ものいわぬ枕:商品としてのAIと、ヒューマノイドとしてのAI。線引きはどこか。

45.パラサイト:うつはおなかから?お母さんが変な虫を。

46.未完:未完の音楽を置いていった友人。

47.バトラーシステム:パーソナルアシスタントAI,バトラー。人の職業まで進めてくれるAIとは?

 

48.選択:人格手術歴のあるAI。川で子どもが3人おぼれたとき、自分の養子を見捨ててしまう。奥さんには離婚を告げられ、自暴自棄になってしまった彼は。

 

49.ジゴロのジョー★★★:7年間、レンタルロボとして一緒にいた男性ロボ、ジョー。彼を借りていた女性は、人間の彼氏ができてしまい、ジョーと別れることになる。男性と女性がひっくりかえっただけなのに、なぜこんなにせつないのか……。『失恋したら、復活の呪文をどうぞ』『さようなら、シズカ』。

 

50.ハイキング:リサと一緒にハイキングに行く先生。山中で捨てられた人形AIを拾い、供養する。ハイキング姿?の先生にあわない……。

 

51.傷跡:父親と一緒の事故で、腕を失くしたヒューマノイド。再生治療を拒み、義手で過ごそうとするが。

 

52.妄想:超高度AIにより、技術の進歩がコントロールされた現代。そのことに疑問を持ったヒューマノイドが、ある女性を殺害する。この時代だとさすがに紙のお金は少ないらしい。(バングルみたいなもので支払う)

 

53.同窓会トライアスロンに励むヒューマノイド。彼は一度ボディを変え、若い姿を保っていた。久しぶりに出席した同窓会では、同級生たちが老いていた。泣いちゃう。

 

54.ガラテア★★★:老人ホームに務めるヒューマノイド・アラン。彼は自分をロボットだと言い始めていた。脳を調べた結果、彼が105歳であることが分かり、その昔ロボットからヒューマノイドへコンバートされたことがわかる。(「転生」というらしく、それもMICHIに任せられている)。やがて彼は電脳が崩壊し、世話をする側から世話をされる側へなっていく。泣く。

 

AIの遺電子 6 (少年チャンピオン・コミックス)

AIの遺電子 6 (少年チャンピオン・コミックス)

 

55.喧嘩夫婦:浮気がもとで、離婚寸前の夫婦。子供のためにもう一度愛し合うため、「洗脳」を先生に頼む。やがて奥さんの身体が支障を来し、夫がそれを慰めるが。

 

56.漫画家★★★:ストレスで髪の脱毛に悩む女性漫画家。編集者はほめちぎるが、自分の絵が下手すぎて落ち込む。おそらくこれは自己評価がとてもとても低く、他者の評価が欲しい人の話。編集者が褒めまくってるのにストレスを感じる、とても恐ろしい話だった。(この時代はほとんどの創作、漫画家も編集者も、産業ロボットに手加減してもらって成り立ってるらしい。自動創作などあればもちろんそう)。

 

57.遠い記憶:自分の本当の母親をさがす少女(人間)。いま一緒に住んでいる母親はヒューマノイドであり、本当に産んでくれた母親は虐待の人間であり、記憶の中にいた母親は施設にいたヒューマノイドだった。とてもややこしい。『私には3人のママがいる』『本当のママが3人いる』。スドウ先生が本当にチョイ役である。

 

58.宇宙派:宇宙にでようとする宇宙飛行士たちの話、と思いきや……。「セカンドユニバース」。現実志向のオープンワールド

 

59.人間の仕事:AIに仕事を奪われ続けるデザイナー。清掃員の仕事を見ながら、「自分こそ人間らしい仕事を」と張り切るが、とうとうデザインもAIにまかせられてしまう。

 

60.未解読文字★★★:希少な古代文字を発見した考古学者のふたり。片方の人間は脳の腫瘍で倒れ、片方のヒューマノイドは人力で古代文字を解読しようとする。しかし青年の死期は近く、彼はとうとう産業AIに解読をまかせることになる。機械翻訳につながる話。(コーパスがでてきた)。『私たちヒューマノイドは、AIであるにもかかわらず、あまりにも思考が遅い』『我々は進化するべきだろうか』

 

61.Post-truthブラックジャックのキリコにあたる、スドウ先生のライバル『瀬戸先生』が登場。治療せずに電脳をいじりまくってる。患者の過去を誘導して改良しているらしい。

 

62.受験当日:片思いの女の子と、受験勝負をする男の子。ところが受験当日に病気になり、テレ・イグジスタンスで遠隔ロボットを使うことに。

 

63.目覚めぬ人:悟り?を開いたヒューマノイド。先生が必死に起こそうとするも、教祖ヒューマノイドはまったく覚醒しない。『ヒューマノイドは復活しないほうがミステリアスだからな』。

 

64.交換:怪しいおばさんにまかせて、カップルが「入れ替わってる」。各モジュールの機能の一部を交換するので、一部がずれていくらしい。戻っても感覚がなかなか戻らない。さすがにやっぱり違法らしく、スドウ先生が珍しく怒る。

 

65.シャル・ウィ・ダンス?:事故で完全にアイデンティティを失くし、過去の記憶をなくした男性ヒューマノイド。社交ダンスをすすめられ、昔の「手続き記憶」が戻ってくる。しかし過去のパートナーとはソリが合わない。本当の自分とは何か。

『彼らしさというのは彼の中だけにあるわけではないんです』『彼を取り巻くすべてのものが彼らしさを作ります』『元に戻そうとするのではなく、みなさんらしくタクヤさんと付き合ってください』 

 

 つづき

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