まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

作家は教えてくれない小説のコツ

 

作家は教えてくれない小説のコツ (言視ブックス)

作家は教えてくれない小説のコツ (言視ブックス)

  • 作者:後木 砂男
  • 出版社/メーカー: 言視舎
  • 発売日: 2011/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

・物語を構成する素材

台詞、説明、描写

・物語の経過順に書き、後で組み合わせる

・『僕がその酒場を除くとサラリーマンで満員だった」→「サラリーマン風の人間であふれていた」→なぜサラリーマンと思ったのか?「ネクタイを首から下げた灰色のスーツ姿の男たちで埋まっていた」

→「彼は落ち込んでいるように見えた」→なぜそう見えるのか

・登場人物の性格は、セリフに宿らせる。

・説明はアクセル、描写はブレーキ、会話はニュートラ

・会話の効用→キャラの性格、性癖、心理、気分、モノの見方、登場人物間の関係

・セリフと台詞の間の地の文→「黙った」をいれずに、地の文を入れて、時間を感じさせる。

・描写とは、登場人物の実感である。模写してはいけない。

・描写にキャラの心理を乗せてはいけない。つらいから雨がつらいとか。

・描写:「現場の雰囲気のようなものを感じさせるもの」

・描写:五感。と、時間の経過。

・「現場の雰囲気を感じさせる」のが描写の役割。

・「心理描写」というのは存在しない。説明になってしまう。ほかのことで感じさせろ。

・「頭と地面のこすれあう音」。存在しないものを書く。描写は読者との共同作業。「作者が細部を選択し磨く、読者がその細部を絵や音にする」。

。物語の先走りにブレーキをかける。

・四角四面体、深刻観念体

・小説に主人公は要らない

・目的別の推敲

 

・『読ませる技術』

・『小説の技巧』『小説新人賞はこうおとりあそばせ」

・『プロになるための文章術』『ローレンス・ブロックのベストセラー入門』