まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

ズキズキ

 

「家政婦のミタ」DVD-BOX

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 ・資料。全11話。2011年放送。
・ホームドラマを一気に11話見るのはつらかった……。どうしてもドラマ独特のセリフ回しが気になってしょうがない。あと家庭の話が好きでもない。(そもそも私がターゲット層じゃない)
長谷川博己さんがダメお父さん役なので「ゴジラ……」「巨災対に行こう」「洗濯うまそう」とか言っていた
・離婚、いじめ、自殺、不倫、解雇、とかいろいろ
・ドラマはほとんど見ないのだが、1クールでこんなに話が進むんだなあと思った。これが特別なのかもしれないけど

・命令したことをなんでも実行するミタさん。「これ命令したらどうするの?」を全部やってくれていた。ある意味ロボットを触っている感覚にとても近い。あまり壮絶な過去とかは好きじゃないのだけど、最後まで描き切ったのはすごいと思う。あと回想シーンがなくて良かった。

 

・1話:娘ちゃんとどぼん。「あなたが決めること」
・2話:息子くん(小学生)の話。いじめの話。
・3話:親父のヒミツバレ回。
・4話:ダメおやじ。親父が家から出ていく。
・5話:息子くん(中学生)の回。なにもかもすんげーイライラする思春期。動機が「家族を守りたい」というのは「せやろか」と思ってしまった。思春期て理由もなくイライラする。まあ家庭がうまくいかなくて、どうにかしたいけど、子どもゆえに力がなくてどうにもできない、というイライラはある。

 

・6話:娘ちゃん(高校生)の回。三田さんターミネーター。ブンブン刃物を振り回す松嶋菜々子さんがふつくしい。ホテルで制服を着るシーンはアカン。おいさん泣く
・7話:まだまだダメおやじ回。お遊戯会。「子供たちを愛してるかどうかわからない」という長谷川。どうすれば愛を表現できるのか、ということ。個人的に共感できるのだけど、最終的に「愛したい」ということになっている。こう壁を乗り越えるのは無理そう。愛とか好きとか定量出来ないものはなぁっていう。けどここで壁を乗り越えないと話として面白くないのだと思う。
・8話:ここから三田さんの過去へ。同時におじいちゃん回。ここからふつくしい三田さんが活躍するのだが、ここからでも1本のドラマが描けそう。(正直、これまでの見ててつらいものはあんまり好きでなく……)。うつりかわりのシーン。過去の告白シーン。

・9話:三田さんがお隣の家へ。灯油をオラー。なぜこんなロボットになったのか、というのは、自分では死ねないからというもの。

・10話:息子くんが参観日に作文を読むことに。たびたび三田さんの過去の人が幻覚として出てくるところは軽くホラーっぽい。ただがっつり回想シーンにもいかず、現代のシーンと混ぜるのはうまいと思う。

・11話:ラストはドタバタ。それでいいのか……という感じもするが、着地点は難しかった。
・まるでロボットのような見たさんが人間らしくなっていくところは素晴らしい。ある意味で8話までは、女優さんの魅力を消していた感じ。(表情だけで演技するのも大変なのだが)。大変だよなーと思う