つかれた
・故あって色々な本を読む。
ICT未来予想図: 自動運転,知能化都市,ロボット実装に向けて (共立スマートセレクション)
- 作者: 土井美和子,原隆浩
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2016/07/08
- メディア: 単行本
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・ICT(情報通信技術)の話。著者はヒューマンインターフェースの分野で有名な方らしい。いいなあ。私もHIが好きでゾクゾクする。
・自動運転の話。自動運転には4段階のフェーズがある。ドライバーが完全操作するものから、システムが運転を補助するもの、完全にシステムが動かすもの。フェーズによって、事故したときに誰が責任をとるのかが変わる。
・コミュニケロボットの話。石黒先生の写真があるー。かっこええ。ぐはははは。
・ホンダの創業者の話。
本田宗一郎は1906年に町工場の生まれで、14歳で弟子入り、20歳でエンジニアになって独立する。ホンダが2輪車から始まったのを知らなかった……。スーパーカブがとてもかわいい。かわええ。読まなくてもいいかと思ったけど読んでよかった。
・本田技術研究所は宗一郎の3つ目の会社で、のちに本田技研工業ができて、そのあと技術研究所が独立した。あれ?先に研究所ができたの? (はじめは浜松にあった)
・F1やいろいろなことに挑戦し、自社でつくることにこだわっていた。
1954年、マン島TTレースに出場宣言
1958年、スーパーカブ
1962年、初の4輪車S360
1972年、低公害エンジンCVCC
1991年、85歳で逝去
・宗一郎が根っからの技術者で、自分でなんでも作っていた。財務、営業を担当する協力な相棒、藤澤武夫(1910年生まれ)がいたから好き勝手できたという。
・石橋は叩いて渡りたくない
・技術を他社から買ってやるということが賢い選択である。早いし安いし確実だから。だが、どうしても自社でやることが大切。その試行錯誤は社員を成長させる。ラクしてやると後で大変だから、先に大変なことをやっておく。
- 作者: 小林三郎(元・ホンダ経営企画部長)
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/07/26
- メディア: 単行本
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★おじさんの話。ふたたび。
前の本とほぼ似た内容だが、もっと詳しい。じつは1冊の本からたくさん吸収するより、似たような本をたくさん読む方が定着が良いのかもしれない。それは時間はかかるし、似たような本が複数みつからなかったら困るけど。読んでよかった。とにかく今あまりお金を使いたくない……。
★「良いコンセプトができると、良い商品ができる」
→コンセプトとは、「お客様の価値観に基づき、ユニークな視点でとらえた物事の本質」
A00「とても静かでスムーズで、シフトチェンジのショックが全く感じられないようなエンジン」
・一般論ではない、手段ではない、絶対価値を実現できるか、一言で説明、自分らしさと自社ならでは
・愛車と愛機について
★コンセプト 本質的……視点が変わる、ユニーク……好奇心、ワクワク……面白いかどうか
・当たり前のことを徹底してやる
★ 大和言葉は言い換えができず、ユニークで深い。潔い、つつましやか、慈しみ、触れ合い、粋、さすが、めりはり、絆、もてなし、わびさび
・さまざまな困難に耐えた話。エアバックは安全性だから、500万人を救う、と言えば自信につながる。それには圧倒的な自信、100万分の1しか事故は起こらないという自信が必要。それにはおそろしく時間がかかる。熟慮にも実験にも事前調査にも時間がかかる。言われたときにパッと問題の本質がわかるかどうか。
★ 他社のまねはするな、という。開発には他社との比較が不可欠で、似たようなものをつくってもしょうがないからである。しかしここではそれにとどまらず、本質は何か、たとえばその開発の絶対的な価値はなにか?が必要になる。(ぶっちゃけると、結局のところこれを探るには他社の情報が必要であり、よけいに時間がかかる)。つまり他社比較はまだ始まりだということ。
・技術の故障なら技術で解決できる
・その仕事に必要な能力を40パーセント持っていれば任せる。100になるまで待っていては遅い。残りの60はがんばってなんとかする。