ズートピア
・地上波で放送されると同時に、ストリーミングで購入して視聴するというスタイル。
(テレビをつける気にどうしてもならないが、今後は見ても良いかも)
・パッケージまんなかのウサギをずっと生意気な男の子だと思っていた。公開は2016年
・上京中の自分にとっては、いろいろつらいところもあり、前半30分の挫折部分は飛ばしながら見ていた。本筋の事件が起きてからはスイスイ。ただ自分のメンタルが大変なときだったので、やはり挫折部分はきびしい。後半の盛り上がるシーンで (´;ω;`)…状態。(おそらく一時停止やスキップができないから、地上波を避けてるのかも)
・映画はおそらく映画館で見て講評すべきなんだろうと思う。(飽きないストーリーラインとか)。しかし毎度思うが、大勢でひとつの作品を作るのは大変です。わしはしんどい。
・たんなる人間社会を動物に置き換えたのではなく、動物がゼロからどうやって文明を作ったか、というのが反映されている。タイヘンダナー。変な話、設定は練りまくっているのだが、テーマがものすごく根源的なものになっていて、ストーリーはわりと普通。(なんだろうか)。もう少し検証したほうが良さそう。
第1回梗概提出
・今年も参加したゲンロンSF創作講座。第1回目の梗概をてーしゅつ。
・反省 of 反省
・反省ファイナルファンタジー。反省クエスト。
・スタートはいつからだったか。5月23日(水)にテーマ「仮想通貨かAIをテーマに小説を書く」が発表。〆切が6月14日(木)だから、意外と最初から時間がない。3週間。
・その間、資料を読んだり就活したりでてんやわんや。得意?なAIで行こうかと思ったが、さすがにチャレンジ精神がないということで、テーマを「仮想通貨」にする。ただ結果的にAIぽくなってしまう。
・まず仮想通貨について知るのに苦労した。当然使ったことはないので、しくみと運用を知る。(記事を書いたのが6月9〜7日?、遅いような気がする。)そこから仮想通貨を取り扱った小説を読み、ネタをふりしぼるもでてこない。要するに興味がないのではという感じある。
・核となるアイデアが出てきたのは、〆切3日前? もー全然でてこない。ただアイデアは出て来るも、それを活かす設定、人物、ストーリーが思い浮かばず、設定ができたのは〆切当日だった。作品を提出できただけでも奇跡っぽい。
・前から反省しているが、もう少し第一稿をだすスピードを上げたい。
・それから、ストーリーのテンプレが毎回同じようになってきているので、もっといろいろなスタイルの小説に慣れたほうがいい気がする。(キョーミがないというのもあるが……)。
・メモ。
・仮想通貨、もしくはお金をテーマに書くのが大変。お金、というのは、恋愛と同じくらい人が興味のあることで、膨大な数の作品が生まれている。『ハゲタカ』のセリフに『この世には2つの悲劇がある。金のある悲劇と、金のない悲劇』があるが。それくらいよく使われている。
・仮想通貨をテーマにしようとするも、まず「なにか」を通貨に変えようとしてしまう。人からの信頼度を数値化して通貨にしようとか、愛を通貨にしようとか。はじめ自分も『記憶』や『経験』を通貨化しようとしたが、なぜか通貨でなくて商品になってしまう。記憶を売買したりする作品とかね。商品ではなくて通貨にしないといけない。
・途中でミヒャエル・エンデの『時間貯蓄銀行(モモ)』を思い出した。あれは通貨というか、たんに時間を貯めて貯めて利息を得ようとしている。
・正直、ガチの仮想通貨、経済小説のようにガチガチの理論で作品を作るのは無理っぽかった。情けないがしょうがない。
・
参考にしそこねた作品
サロゲート
・フー
・2009年公開の映画。原作は2005年刊行のアメリカンコミック。主演はブルース・ウィリス。
・とても良い映画だった。
・カメオ出演に、アンドロイド研究の石黒浩先生と金出武雄先生が出ている。金出先生、(カーネギーメロン大学の方?)、一度お会いしたことがあり、わたしが研究室のデモに失敗してへこんだ記憶が……。
・あらすじ
脳波で遠隔操作できるロボット<サロゲート>が開発された近未来。人々はサロゲートを分身として使役し、自身は家から一歩も出ずに社会生活を営むことが可能となった。ある日、サロゲートを介してオペレーターを殺傷できる武器を使用した、<殺人事件>が発生する……。
・当然、ブルース・ウィリスがFBIで事件を追う。アクション映画と勘違いされたからか評価は低いが、意外と良いサスペンス映画だった。
・ブルースのサロゲート(ロボット)はハゲじゃなくてふさふさである。しかし、途中から生身のブルースが戦うことになり、生身でロボをぶっ壊していくいつものブルース。(ずっとダイ・ハードのときのイメージだったがさすがにおじさんになっている)
・当然だが登場人物はほぼサロゲートで、役者さんたちはロボットっぽいメイクと演技に終始している。(おそらく声も少し合成)。みんなうまい。
・好きなシーン。ブルースが生身に戻ったとき、今までずっとサロゲートに頼りっぱなしだったからか、街中で歩けずフラフラになる。しかもまわりはロボだらけでガンガンぶつかってくる。
・『攻殻機動隊』っぽいのはたしかにそうで、しかもヒロインの吹き替えが少佐(田中敦子)である。
・アイデアとしては確かにあまり新しくはない。けど好き。古いSFと言われようが好き。というか現実と地続きのSFになったら、どうしても古いSFになってしまう。それでいいんだよコノヤロー、俺は古いSFが好きなんだよコノヤロー。それで悪いかよチクショー。(アイデアが出なくて困っている)
・
かそーつーか
・しりょうのきし。死霊の騎士。
・とてもむずかしそうな表紙とは裏腹に、非常にわかりやすかった。なんだか教科書みたいなレイアウトが良い。
★「決済手段の電子化」と「決済方法の電子化」
「決済手段の電子化」:電子機器に記録されたデータそのものに「価値」がある。SUICAとかも、あらかじめ現金でチャージしておいて電子データそのものに価値がある。どんな経緯でゲットしたデータなのか、誰からゲットしたのかとかは無視される。よって、決済が一瞬で完結する。
「決済方法の電子化」:日本円に関する現金。預金が決済手段であって、その引き落としなどの手続きに電子的手段を用いること。デビットカードなどは、決済の方法が電子化されていて、実際は銀行口座などの預金が支払われる。ホストコンピュータで確認しながら決済をおわらせるのも。よって、取引から決済までにタイムラグがある。
★電子通貨の問題点
・「取引の非可逆性の保証」:いちど取引をしたあと、取引の取り消しや内容の改変ができないこと
・「電子通貨の二重使用問題」:使用済みの電子通貨を別の取引に使用すること
「その時刻での実在」「完全性」:内容が改ざんされていないこと
これらを保証するために、通常は「信頼できる第三者」が必要。タイムスタンプサービスなど。
・ビットコインは「信頼できる第三者」を「人間の欲望」で解決している。マイニングのこと。マイニングをするとわずかな報酬がもらえるらしい。
・
アンダーグラウンド・マーケット
・ウェミダー!
・初版は2015年だが、最初は電子書籍で自費出版?したらしく、初出は2013年。
舞台は2018年の東京。東京オリンピックとTPPのおかげか、移民でごったがえし、仮想通貨が裏社会で流通されている。ハニカム・ネストとフリービー。
・難しくて読むのが難しかったが、(一応自分は)情報工学が専門なのだけど、いまだに「クラウドにサーバーがある」という意味がいまいちよくわかっていない。サーバーとはあの黒とか灰色の筐体のことじゃないの……。あと「仮想環境でOSを動かす」というのも。
・こういう技術的なことが好きかと言われたら、そうでもない。笑い話くらいならいいかもしれない。「この間、妙なバグのせいで1周間もムダにしちゃってさー」こういう話が本当によくある。好きかどうかというより、単純なミス、というより、ハッキング。技術的なトリックと言ったほうがいいかもしれない。
・サラリーマンなら、こういう取引のシーンでワクワクするのかもしれない。
・以下、気になったところ
確かに素人が口を挟めばデザインは濁る。(略)デザインまで手がけてしまった恵のせいだ。『わかっている』なら誰かに頼むべきだった。数万”N円”で引き受けてくれるデザイナーならゴマンといる。
普段から移民と接しているフリービーにとっては常識なのだが、心を込めて話しても意味のないことは多い。自分の心で他人の心を変える。それがどれだけ傲慢なことか。それを理解する表の人は少なくない。
ゲームの王国(下)
・2018年2月25日に第38回日本SF大賞受賞。 2018年5月16日に第31回山本周五郎賞を受賞。
・疲労をひろう。
・上巻の舞台は、ポルポト政権下のカンボジア。(1970年代ごろ?)
・下巻の舞台は時間が飛んで、2020年のカンボジア。いっときの平穏を得たカンボジアだったが、相変わらず貧困と腐敗した政権が続き、政権奪還をめざすソリヤと、ゲーム開発に力を注ぐムイタックの話。下巻のテーマは【記憶】と【感情】。
・よくある上巻と下巻がつながっているのか、という話はよくわからない。上巻は、今からまさにポルポト政権が佳境を迎え、主人公ふたりがどうやって生き抜いていくか、と盛り上がるところで終わっていた。(実際にはあと少しでポルポト政権は終わっていた)。このまま史実通りにいってもあまりおもしろくない展開かもしれない。少なくとも、ソリヤが政権奪還をねらう話とかはできなかっただろう。もしも、を書くにはやはり近未来の話をするしかないかもしれない。ソリヤもムイタックも、政権に勝ちたくてしょうがなかったのだけど、史実を考えると何にも勝てていない。
・以下、気になるところ
・「そもそもビッグバンによって時間という概念が誕生したので、【ビッグバン以前】という言葉に意味がない」
・横領、賄賂があたりまえなので、補助金はさっぱり役に立たない。
・「やることが多すぎると、何もできなくなる。選択肢が多すぎると考えることが億劫になる」。社会インフラの大切さ。
・ソリヤと娘がうまくいってないのはちょっと笑える。
・議論で【わからない】と思って、イライラしてしまうのはよくないかもしれない。わからないのは自分が悪いのだろうか。それとも相手の説明が悪いのだろうか。【こちらがわかるように説明するのが当たり前で、自分がわからないのは相手の説明のせい】と考えてしまうのは、ひどく受け身だ。
・脳波?思念?でアクションを発生させるゲーム。いちばん性格な脳波やイメージは、過去の記憶で、強い魔法を打つためにはある記憶を呼び覚まさないといけない。が、それによって、自分の記憶が改変してしまう、というおそろしいゲーム。恐いのは、自分の記憶が変わってしまった、という自覚がないまま、改変された記憶を本当の記憶だと思いこむこと。これでひとつのストーリーが書けてしまう。登場人物の言っていることがあやふやになってくる。
・テレビ放送のナレーターとごっちゃになるシーン、すごい。(P.223)
・【人生】という名のカードゲーム。いまめくった数字が一番大きいのかどうか、奥にもっと大きい数字があるのかも? という不安と戦うゲーム。
もし答えが知りたければ、十九枚すべての紙をめくるまで、抵抗し続けなければいけない。そして、いざ答えを知ってしまえば、すでにその答えが自分の手の届かないところにあるのだと知り、心理という光とともに、深い絶望のなかに沈まなければならない
・警察官の最期が泣ける。
正しいことをしなさい。子供のころから、母に何度も言われてきた。今自分はきっと、正しいことをしている。教授を守って死んだ。何度も夢見た死に方だ。悪くない。葬式は盛大だろうか。
・脳波をキャッチすることにより、ある言葉を聞いて、何を連想したかをキャッチできる装置。この能力がほしい。見たそれをキャッチできる能力。ウフフ。
・WPの妄想インタビューがかなりやばい。
でもやっぱり、インタビューを受けるのって、人々の夢だと思うんですよ。飲み屋とか行けばわかると思いますけど、みんな自分の話をしたがってます。自分の話を聞いてほしいんですよ。実際は誰も聞いてないんですけど(笑)。でも、インタビューされれば、百パーセント自分の話ができますし、相手もそれをありがたく聞いてくれます。それってすごくないですか? 現実ではありえませんよ。ああ、ぼくも自分の話がしたいのかな。でも普段全然できなくて、だからこうやって妄想でインタビューを受けてるのかな。
・感情とは物語であり、小説である。
最後にして最初のアイドル
・つかれている
・トリビュートの中に収録されていた『最後にして最初のアイドル』。
2016年ハヤカワSFコンテスト特別賞、2017年 星雲賞(日本短編部門)受賞。
・文庫の表紙は全然関係ないというか、アイドルの話なのだが、序盤早々にぐちゃぐちゃの血みどろ臓器だらけSFになる。下手をするとアイドル要素より臓器要素のほうが多い。
・臓器だらけになるまで、序盤のアイドル生活は良かった。別に後半がダメというわけではなく、序盤のほうがストンストン心に来た。あまり序盤と後半部分がつながってない感があった。
・あらすじは「アイドルになりたかった女の子が、形を変えながら、未来永劫生き続けて、人類が絶滅しても地球が滅びてもアイドルになろうとする」話で、そんなに真新しいあらすじでもない(と思う)。過去に誰かが考えていたとしてもおかしくない。ただそれを書ききったのが素晴らしいし、イメージを具現化できたところがすごい。「何が起きてもアイドルになる」の「何が起きても」の部分が、第1段階から第7段階くらいある。もっと面白くしたいという気概が伝わってくる。これが良いところ。
・強いて言うなら、前半と後半があまりつながってないように見え、後半になると友達もあまり出てこない。またアイドルとファンの関係がいまいち見えてこないので、前半にファンが出てくるともっと良かった感じある。
・タイトルの元ネタはこれなのだろうか。
- 作者: オラフステープルドン,Olaf Stapledon,浜口稔
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