まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

しょてん

・資料 

調べよう! 日本の本屋さん

調べよう! 日本の本屋さん

 

 ・日本の出版文化は京都から

・はじめて洋書の輸入を行った丸善(1869年)

・英和辞典の三省堂書店1881年)

夏目漱石先生の岩波書店岩波新書(1913年)

紀伊國屋書店(1927年)、新栄堂書店(1946年)

・なぜ委託販売制度? 返本制度? 

見てみよう! 本屋さんの仕事

見てみよう! 本屋さんの仕事

 

 ・平積み、面出し、たな差し、

・ブックカバーの作り方

・ISBNコード、Cコード(日本独自、分類法)

・書籍JANコード=ISBN + Cコード

・スリップ(売上カード、注文カード 

もっと知りたい! 本屋さんの秘密

もっと知りたい! 本屋さんの秘密

 

・各地の本屋 

 

本屋になりたい: この島の本を売る (ちくまプリマー新書)

本屋になりたい: この島の本を売る (ちくまプリマー新書)

 

  ・沖縄で開店した古本屋さんの話。店長は元新刊書店の社員。
・ラインナップはおもに沖縄の本だが、沖縄で沖縄の本を売るのも不思議だけど、やっぱり地元のことを知りたくなるのかな。
・古本屋は新刊書店と違い、値段のつけかたも、何を仕入れるかも全て自由。
・「いいんだよ。もし売れなくても、この店にはこんな本があるんだとお客さんに感心してもらえれば。看板を買ったと思いなさい」
・古本屋だが、新刊も仕入れてみると意外と売れる
・新刊書店では、品切れになった本は販売できない。図書館か古本屋しかない。

・本屋はすべての本を読むことはできない。ただぱっと見ただけでどんな本か何となく分かる

・最近は、取次を通さずに、本屋と取引する出版社が増えた。沖縄の出版社はもともと直接取引することが多かった。沖縄本島をぐるぐる回ればいいから?とのこと。また新刊書店がもともと厳しかったというのもある。

・新刊書店は、出版社から委託されて本を売っている。ゆえに売れなかったら本を返すし、在庫が山となっているわけではない。

・本は天下の周りもの。

・「本は触ると売れる」すごい格言だ

・古本は業者や組合が充実している。全国古書籍商組合連合会。市会で本を持ち寄って市をするらしい

・いきなり『センセイの鞄』のあらすじがでてきて笑う。

岩田書院。ひとりでやっている出版社。

・再販制。再販売価格維持制度。については、まだ議論中のもよう。なくなると小さな本屋がなくなるとの声も。

・なぜ沖縄で出版が盛んなのか。おそらく沖縄員は独特な文化と歴史があり、本島の本では追いきれていないから、とのこと。出版社も結構ある。

・沖縄では個人で本をつくる人もかなりいるらしい。地産地消。すげ。

・「あなたの本を図書館で借りて読みました」というのは嫌われそうだが、期間内に読む気がある、という保証がついているので意外と嬉しい。買ったまま置いておくとか、義理で買うとかはないということだから。

 

書店の棚 本の気配

書店の棚 本の気配

 

おべんきょ

 

公募ガイドで勉強。
 こういう、ちょいちょいつまみ食いするような勉強があってるのか。1冊でガッツリやるの、きびしい。

 

公募ガイド 2018年 02月号 [雑誌]

公募ガイド 2018年 02月号 [雑誌]

 

 ・巻頭は下村敦史せんせい。『闇に香る嘘』、『サハラの薔薇』。小説作法を身につけること、脚本の書き方を身につけること。
・日本語の語順、いつ、どこで、だれが、何を、どうした。昨日、郵便局で母が切手を買った。
・重要な主語は先に書く。昨日、母は郵便局で切手を買った。
・長い文節があるときは、長い順にする。昨日、改定に建てられた日本で唯一の郵便局で、母は切ってを買った。

・受賞は電撃大賞、タタの魔法使いと、空の下。 

公募ガイド 2018年 01 月号 [雑誌]

公募ガイド 2018年 01 月号 [雑誌]

 

・巻頭は森見登美彦せんせい。

・物語の展開。主人公の目的はなんだったかを考える。自分を取り戻したいのか、どうか。

・行って帰ってくる、何かを取り戻す。

 ★ウラジーミル・プロップの31の機能。

 主人公の恋人が何者かにさらわれる。(欠如
・主人公は恋人を探しに行く(出立
・魔法を授かる(呪具の獲得
・恋人を奪った相手とバトルになり(戦い
・勝利し、恋人を奪還する(欠如の回復
・家路につく(帰還

 

・帰り道、恋人の秘密を知る(自分が自分である標づけがされる
・恋人を連れて帰ったが、濡れ衣を着せられる(気づかれざる帰還
・本当に本人であるなら証拠を見せろと言われ(不当な要求
・恋人なら相手の秘密を知っているはずだと質問される(難題
・それに答える(発見、認知

・主人公を動かす方法。熱意をもたせる。伏線を張る。巻き込まれる

・受賞作は新潮新人賞百年泥」と「蛇沼」、それから「隣のずこずこ」。 

 

 

公募ガイド 2017年 11月号 [雑誌]

公募ガイド 2017年 11月号 [雑誌]

 

・アタリ
・冒頭は芦沢央(あしざわよう)先生。『貘の耳たぶ』『バック/ステージ』

・賞のことを気にするのをやめ、書きたいものを書いた。東野圭吾氏のサービス盛り込みまくりエンタメに衝撃を受ける」

中村航先生。『僕は小説が書けない』。長編は3部構成で、

長編を書くためのプラン特集。長いので割愛。

・長編にはサブプロットが必要。バック・トゥ・ザ・フューチャーだと、メインプロットが「30年前にタイムスリップしたマーティが未来に戻れるか』サブプロットは「両親の出会いをじゃましたマーティは、両親の恋が実を結ぶように過去を修正できるか」

・サブプロットの注意点。多すぎるとまとまらないので、初心者は1つか2つ。ふつうはサブプロットは第2幕(まんなか)に置く。第1幕だと「これがメイン?」と勘違いされるため。
 ・メインプロットと交差するかどうか。つまり関係ないエピソードだと全く意味がない。サブプロットも3幕構成だといい。 

・トレーニングジムは『テーマをモノに象徴させる』。するとイメージしやすくなるし印象に残りやすい。

 

公募ガイド 2017年 10 月号 [雑誌]

公募ガイド 2017年 10 月号 [雑誌]

 

・冒頭は五十嵐貴久先生。『相棒』『超・戦略的、作家デビューマニュアル』など。 

・最終的に100枚のプロットを書くこと。好きで続けていれば3年、努力すれば1年半。 

・アタリ。
・特集は田丸雅智先生。ショートショートの神。
・短くて不思議な言葉からスタートする。アイデアストックはあるらしい。  

・トレーニングジムは『体言止め』。

公募ガイド 2018年 03 月号 [雑誌]

公募ガイド 2018年 03 月号 [雑誌]

 

・アタリ。

・冒頭はminchi先生。『いっさいはん』

・特集は童話の長編メソッド。よく書かれている。

・トレーニングジムは『直接的に思いを書かない』。出来事をありのままに書くといかも。しぐさや表情。

・最後の羽田圭介先生コラム。小説には風景描写が必要。一部の小説(ケータイ小説とか)は「個人の主観的な感情だけを書くのは簡単だが、書き手が属するコミュニティ以外の人に届かない』。加藤シゲアキ『チュベローズで待ってる』。

・受賞は坊っちゃん文学賞。『ルカの麒麟』『オトナバー』。

 

 

公募ガイド 2017年 12 月号 [雑誌]

公募ガイド 2017年 12 月号 [雑誌]

 

 ・イラスト特集

ヨミヨミ

・資料として読んだ本

 

世界の葬送

世界の葬送

 

 ・世界の葬式、おくりかたを書いた本。キョウミブカイ。

・日本でも最近まで土葬が主流だったというのに驚き。あと今でも土葬はして良かったんだっけ。あとイギリスは火葬が主流。

・木の上に遺体を吊るしたり置いたりする方法も、(世界的にも)日本ではけっこうやられていた。地下に置くか、上に置くか、いずれにしろ生きている人の目線上には置かないというのが不思議。

・鳥葬って大変なんだ……ただ食べさせるだけじゃなくて、体を解凍して、頭を割って、骨をなんとかして、と色々たいへんぽい。まあそのままでは鳥が食べられないと。

 

自殺で家族を亡くして―私たち遺族の物語

自殺で家族を亡くして―私たち遺族の物語

 

 ・自死遺族の証言録。

・下手なホラーよりホラー。作品でも書いたが、やはり自殺は少しちがう。殺人なら恨む対象もあるが、自死は「故人=加害者=被害者」で、フクザツな感情。なぜ死んだのか、なぜ止められなかったのか、というのはエグい。殺人のほうがまだ恨めるだけマシかもしれない。

 

 

まもる

・また締切をマモレナカッタ……。

 

 

・締切は4月20日、スタートは3月の27日くらいからで、間に4日ほど引っ越しがあったから、実質20日くらい。

 

・規定は60〜140枚くらい。100枚くらいを狙っていた。
・時間がないので過去作のリメイクをねらう。資料も5冊ほど読んだ。
・ネットカフェに2回こもるも、はかどらず。自宅での作業、いろいろ試したものの。

 

・原因はコレガワカラナイが、あいかわらず100枚くらいの長さが一番苦手かな……。30〜50枚くらいなんとなくわかるし、300枚くらいならわかるが、100枚が一番微妙でむずかしい。(プロのどなたかは100枚くらいは30分ドラマくらいと言っていた。)

 全体像がつかめないのでプロットが書けない。本文も書けない。

 

 

・小説の書き方を読むか、2,3作実績を作っておく……。

・前の仕事を続けていたらどちらにしろできていなかったので、まあいいか……。『仕事のせいでできなかった』とかより反省もできたのでまだましというか。

 

今年が終わるとどうなる? 知らんのか

・来年がはじまる。

・今年が終わってしまう。反省。

・4月に仕事を辞めて、6月に英語学校に行き、7月に上京して 8月に内定、11月に入社。ぱっと見ると、げきどーの1年と言えなくもないが、あまり満足した感じはない。よく動いているのに満足していないということは、まちがった方向に進んでいるのでは……。
・創作の方はというと、4月くらい? にSFゲンロン創作に入会した。こちらのほうが大事だった。上京したことは良かったということなのだけど、正直転職は微妙である……失敗は大事だけど。

・日記を見てみると、1月に文学フリマ京都に出ている。2月にインフルエンザをくらっている。
・今年の4月がすごく遠い気がする。それはいろいろ動きまくった結果なのだけど、あまりスケジュール管理ができてないとも言う。

 

 ・去年の反省。全然書いてなくて驚いた。感覚がひどかったのか。

chrestomanci.hateblo.jp

 

 

・今年読んだ本は40冊前後、映画は17本、アニメ1クール、ドラマ1クール。書いた方は……ナニモイウコトハナイ。50枚くらい…?

・来年の目標は……今の会社を辞めること()。得られるものがなくなったら本当に、ここは意味がない。毎日なにもできてない。ちゃんと自分が好きな方向に向かわないといけない。
あといい加減に、司書資格をとること。

 

おもいでエマノン

 ・転職して、思いのほか忙しく、読書しかできなかった。つらい。

 

おもいでエマノン (徳間文庫)

おもいでエマノン (徳間文庫)

 
さすらいエマノン (徳間文庫)

さすらいエマノン (徳間文庫)

 

・地球に生物が生まれてから30億年、そのすべての記憶をもつ女性、エマノンエマノンは生まれ、ある程度の年齢に達すると伴侶を探して子どもを産み、その子どもが母親の記憶を受け継ぐが、母親はすべての記憶を失ってしまう。

・私が書きたいお話が全部入っているのではないか、というくらいのお話で、読んでて幸せだった。リューシカ・リューシカ くらいの衝撃だった。

おもいでエマノン (徳間文庫)(1979年初出 1983年初版)

さすらいエマノン (徳間文庫)(1992年)

まろうどエマノン (徳間文庫)

ゆきずりエマノン (徳間文庫)(2011年)

うたかたエマノン (徳間文庫)(2013年)

たゆたいエマノン(2017年)

・シリーズ開始は意外と古く、何回も再販されていて、イラスト担当の鶴田謙二による漫画も出ている。巻数がわかりにくくて時系列がわからーぬ。 Kindleでセールをしていたから買ったのだけど。
・連作短編の形をとっており、ひとつひとつにSFのエッセンスが入っている。いっぱいあって覚えられないので全部メモ。(ネタバレなし)。好きなものに◆をつける。
・後半になっていくほど、出てくる男全員がエマノンに惚れだす。(エマノンが伴侶に困らないよう、超魅力的に見えるらしい)。それはどうだろうか。

 

おもいでエマノン (徳間文庫)
おもいでエマノン:はじまりのエマノン
さかしまエングラム:エマノンの影響を受けた子どもと医師の話
ゆきずりアムネジア◆:エマノンと伴侶だった男の話。エマノンを産んだ女性は記憶をなくして、子どもが妻の記憶を引き継ぎ……。(この話よかった…)
とまどいマクトゥーヴ:すべてを知る少年、神月。
うらぎりガリオン:砂漠にたたずむ謎の工場。そこにいたAIと宇宙人
たそがれコンタクト:未来予知ができる少年と、相手の思考が読める少年が、エマノンを探すが……
しおかぜエヴォリューション:山奥に取材に行くアナウンサー。謎の植物の正体は
あしびきデイドリーム:星雲賞 短編部門 受賞。時代をとびつづける”ヒカリ”との出会い。

 

さすらいエマノン (徳間文庫)
さすらいビヒモス:市街地に現れた巨大なゾウ。彼が訴えていることは
まじろぎクリーチャー:「死の街」となったアメリカの田舎。エマノンは死地に入る。
あやかしホルネリア:漁港に出現した禍々しい赤潮
まほろばジュルパリ:故郷をとび出した若い呪術師。アマゾンで異変が起こる。
いくたびザナハラード:おかしな声を受信する女性。まさかの作者本人登場。(反則だ…)

まろうどエマノン (徳間文庫)

かりそめエマノン◆:中編。存在しないはずのエマノンの「兄」。自分の出生を知らない拓真は、とびぬけた記憶力と予知能力で自分の「妹」を探す。やがてエマノンに危機がせまり……。作者が一晩で書き上げたらしい
まろうどエマノン◆:中編。田舎の曾祖母の家に遊びに来た「ぼく」。出会ったエマノンは重大な使命を帯びていた。それは時間のはざまから迷子になった生物を、元の時代に戻すことだった。

 

ゆきずりエマノン (徳間文庫)
おもかげレガシー:他人の見たくない過去が見えてしまう「私」。この能力はなんのため?
ぬばたまガーディアン◆:エマノンが山奥で出会った謎の少年、青年、女性に老人。この者たちは何者なのか? 使命を背負った人間たち。
いにしえウィアム:職を失い、思いつきの傷心旅行で韓国に向かう男。それは気まぐれではなく「運命」だった。
あさやけエクソダスエマノンは気配を感じてある島へと向かう。そこで出会った特異な生き物たち。

 

うたかたエマノン:長編。フランス、サン・ピエールで起こる数々の事件。エマノンと4人の男が、活火山のペレ―山を目指す。

たゆたいエマノン(2017年)
たゆたいライトニング:時代を旅行する”ヒカリ”と、エマノンの初めての出会い。
ともなりブリザード◆:日本最北端の島に住む開業医夫婦。エマノンは死を感じていた。
ひとひらスヴニール:田舎の土手でエマノンに出会った「ぼく」。10年後に再び会う約束をするが……
さよならモイ-ズ:アフリカ大陸の類人猿保護区。そこで出会った不思議な子ども
けやけしドリームタイム:4人の少年が、同じエマノンの夢を見る。なぜ?

 

神は沈黙せず

・課題図書。ヨンダ。

神は沈黙せず(上) (角川文庫)

神は沈黙せず(上) (角川文庫)

 
神は沈黙せず(下) (角川文庫)

神は沈黙せず(下) (角川文庫)

 

 ・2003年刊行。著者にとっては何冊目?かの小説。『アイの物語』が2006年くらい。日本SF大賞候補。

・長い。文庫上下巻あわせて850ページくらい。単行本で500ページ。
・全体的に説明が多く、展開が遅くてしんどかった。資料はかなり多め
・読むのに4~5日かかってしまい、絶望している。参考図書なので作品に反映されないと意味がないのだが、明らかにかけた時間分の反映はされない。(読書に慣れていない人は全部読んでしまおうとする)それはよくない。紙本で買ってななめ読みするべきだった。電子書籍では、手に入れるのは速いけど、読むのが圧倒的に遅い。せめて2日でさらいたい。

・テーマに対しての参考図書→自分の作品との関連が薄い。ざざざっと読む
・講義に使う図書→もっとざっと読む
・自分の書く作品に直結している本(葬儀屋の本など)→ じっくり読みたい。だが反映されないと意味がない。どうすれば? 最初の1冊はじっくり、あとはざっとでいいのではないか。たとえば葬儀屋の幹事をつかむため、ならじっくり読む必要がある。