まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

ミミア姫

 

・全4巻。すべての人に羽が生え、その人の未来が見通せる『天国』(?)でのお話。まったく羽が生えていないミミア姫が生まれ、ミミアの未来はまったく見通せない。国の中で唯一、2本の足で駆け回る姫の話。(つまりふつうの人間)。
 コミックス3巻、4巻の怒涛の展開。SF。精査するとおもしろそう。

 ただ自分が最近、こういう『はじめはユートピアみたいな幸せな世界で、途中から戦争が始まって人がどんどん死ぬ展開』がしんどくなってきている。ただこの作品は幸せ度がはんぱないし、戦争の描写もやわらかめで、読めた。これで子どもがドカドカ死ぬとかだったら耐えられなかった。ユートピアユートピアのままでいられないのだろうか。