まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

来たるべき読者のための「初めてのSF」:梗概感想

・前回に続き、各梗概の感想などを書きました。言及する作品選出にとくに意味はありません。(書けたところから。全部で27梗概……)。後に他作品も追記していきたいですが、すべての作品への言及は難しそうなので、あまりご期待なさらず。

 

※勝手な感想なので、こんなこと言ってるなぁという感じでお願いします。

※SF初心者。あまり良い悪いを言うのが恥ずかしいので半分妄想があります。

・作品いちらん

・前回テーマの感想いちらん(26作品)

 

 

 1.ナンバー・オブ・マイ・ルート
 ループもの。今回の課題はループものがかなり多い気がします。やはり皆さんのSFファーストコンタクトはタイムトラベルかループなのでしょうか。
 前半の、すごくヘンテコな部分でループしてるのが笑いました。本筋じゃないのですが、好きな人(?)に何回も会うためにループしてしまうというのが新鮮です。別作品で告白までいきそう。ループはたかし君の意図じゃないのかもしれませんが、このまま何回も挑戦してほしい。で何回も失敗してほしい。ループを起こしている人たちも応援してるかも。

2.ちきゅみバーガーをおひとつ

・良い。回想じゃなかったらあまり面白くならなさそうです。「地球を救った」という事実を追い、「どうやって地球を救った?」の謎を探す旅。地球と少しずつずれた月。月を舞台にするのもいいですが、少しずれた地球にするのもよさそう。つまり同じ地球、同じ日常のはずなのに、店員に月見バーガーはまったく通じなくて、店員は少しおかしくて、「はい」が「いいえ」になって、完全にムーンサイド。ムムーーンンササイイドドへへよよううここそそ。ご一緒にポテトはよいです。いらっしゃいません。店内でお召し上がりじゃないですよね? 定型句が多いファーストフード店と相性がいい。ムーンサイドは一見めちゃくちゃなようでいて、「はい」が「いいえ」になってる、という法則性があるから面白いんだなあ。これが本当に不条理でめちゃくちゃだったらあまり面白くない。ムーンサイドはホラーっぽいですが、パステル調の絵本みたいにすれば意外とホンワカでかわいい(かも)。

3.外から失礼します

 転生もの。Rちゃんは短命なのでしょうか。で「欲望」は「長生き」という感じですね。ラストに向かうなら、ここら辺りの短命の理由が欲しいところです。長生きのために色々がんばる……というストーリーではなさそうですね……。
 関係ないですが、自分がメトセラを書くときに面倒くさいと思うのは、メトセラは長いあいだ生きて、だいたいの目的が達成されてしまっているので、なんとなく話のゴールが決めにくいことです。1000年生きてたら大体のことはやっちゃってるか、という。で、目的は「死ぬ」とかになってしまう。そこはがんばって昔の約束とか一族の目的とかを引っ張ってくるのですが……。

4.惑星間VR婚活、はじまります。
 なかなか挑戦的な設定です。しかし、惑星間の移動が当たり前となった時代に、VRの技術がかなり古く感じられるのが残念です。(実際は、惑星間で通信するのも大変な技術なのでしょうが)。すでにネトゲを通じて結婚したりする人もいるので、下手をすると古い話にもなります。VRの名前は変えたほうが良いかもしれません。
 「VR空間で婚約した地球外の恋人のもとへ移住する地球人が続出した」とありますが、VR空間で婚約したら、実際に会わなくていいんじゃないかと思います。VRに詳しくないのですが、そのVRのグラフィックに惚れたんだったらわざわざ会わなくてよくないかという……。むしろ社会問題として、永遠にVRに潜入する人が続出して問題になりそうです。(実際に会いたいとかオフ会したいという気持ちはわかりますが、会うこと自体が問題ではなく、むしろ会った後にイメージが違ったとか犯罪に巻き込まれたとかのほうが怖い。)
 とここまで書いて、この話を惑星間の話にしなくても、10年後の未来とかで(地球内で)起こりそうな話で、未来にする必要があるのかなと。せっかく広大な宇宙が舞台なのに、通信によって広大さが失われています。惑星間の話にするのなら、それならではの話が欲しいところです。太陽系限定なのか、太陽系外まで進出しているのかで話が変わってきますが(宇宙人がいっぱいでてくるとか)。同じ日本人(?)なのに地球と火星は言語が違うとか。
 むしろ、『惑星間の移動』はすごく難しくて、『惑星間の通信』はすごくカンタンという設定にして、「一生会えないけどVR上で恋愛が大流行。結婚するけど子どもはさっぱり増えないので大問題」とかのほうがおもしろくなりそうです。それなら広大な宇宙を舞台にする意味も出てきます。(惑星間でセックスする発明が生まれそうだけど……)

5.想定外の奇跡
 これも挑戦的な設定。トリックSF。少し思ったのは、『「絶対にありえない」「約束を破るな」と、この奇跡の“種明かし”を要求する大量の野次が降り注ぐ。』のが本当かしら、と思うことです。ネタをしこむのはマジシャンの仕事だし、別に炎上しないのでは……という気になります。人が裏工作を疑うのは、例えば試合の八百長とか、テレビ番組のやらせとか、選挙とか、もともと公明正大なものに対してだと思います。それらが「やらせ」なら大変なことです。でもマジシャンはやらせをするのが仕事なわけで、「やらせや!」とは誰も言わないんじゃないかと思います。ネタがあるのが当たり前というか……。ネタばらしが番組の特集だとしても、「ごめん間違えて別のマジックがでた」で謝罪すれば終わりなんじゃないかなと。
 とここまで書いておいて、もし近未来が「マジックにトリックは100%あり、マジシャンはマジックをし、視聴者がトリックを予想する。最後にマジシャンはネタをばらして解答確認する。ここまでがマジシャンの仕事であり、最後にネタをばらさないマジシャンは最低野郎」というのが浸透した世界、なら大丈夫そうです。つまりネタばらしが前提で、どこまでネタを予想できなくしてマジックを演出するかが勝負の世界。現代の価値観とは全く違うので、説明が大変そうですが、おもしろそうです。『偶然』の証明は難しいですし、なかなかカタルシスを得るのも難しそうですが。
 作者はマジックのお話が多いですが、単純に、「悪いマジシャンのマジックを、SF的なギミックであばく」 or 「悪いやつをSF的な能力を使ったマジック(ギャンブル)でこらしめる」など、単純なストーリーも読んでみたいです。(これまでの実作であったらすみません)。前者はドラマのTRICK、後者は冲方丁マルドゥック・スクランブル』に近いですが。関係ないですがマジシャンの前田知洋さんが好きでフォローしてます。

6.マンモス大発生
 マンモス第2段。前回からさらにパワーアップしてマンモスが登場! という触れ込みがつきそう。
 改稿してパワーアップしているのはすごいことです。マンモスと科学の組み合わせがより面白くなってる気がします。意図的に現代もの(youtuberとか)を入れているのか、ミスマッチを狙っています。近未来と大昔、科学的と非科学的なもの、アナログ(剣の必殺技?)とデジタル、どんどんずれていく感じもいい。正直、自分は評価が難しいのですが、突き抜けていくほうがいいのかな。ただこういう不条理(?)な感じがどんどん続いていくと、自分はよく読んでて飽きてしまうので、時々は論理的な、ときどきはマトモでオーソドックスな展開も欲しいところ。途中でマンモスがやられて「やったか!?」的な展開。あと、1回マンモスが駆逐できたと思って数ヶ月後、マンモスが復活するとか。

10.啓、摩天の龍より指先の君へ

 SF的ギミックはさすがの一言。『ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワ文庫JA)』(宮内 悠介)を思い出しますね。高層マンションだかで、アンドロイドが毎日飛び降りをする話。
 ピアスを取るために粗製クローン(クローン?アンドロイド?)をよこすのはさすがにやりすぎな気もしますが、お金持ちの道楽なのかしら。もう少し理由が欲しかったですね。決行当日前にその理由をバラしちゃって、仕返しをするために階段をつくるでもいい。せっかく両親の話が出てきているので、両親に手紙は渡せたけど、全然読んでくれなかったでもいい。そのあたり、都市以外に『テーマ』があるかどうかな気がしますね。つまり、泡沫城市とタワーとの格差がテーマなのか、それ以外なのかどうか。
 やっぱり都市全体がテーマなので、オチも都市全体がいいかもしれません。(長編であればこの都市は魅力的なアクセントなのですが。「泡沫城市シリーズ」とか。短編連作の1話になってしまっている)。百十九龍城が取り壊される予定があるとか、小惑星タワーからゴミがガンガン降ってきて困ってるとか。前作の『すみれの天蓋』は街全体テーマで、オチも街全体の話でしたよね。
・第3回星新一賞グランプリ『ローンチ・フリー』(佐藤実):宇宙エレベータを人力で登っていくお話。血界戦線ルート66
 意見交換会でのお話:ガール・ミーツ・ガールが書きたかった。バイク最高。

11.殻の内側に住む子供たちは
 ロボットSF。意識したかどうか、カレル・チャペックの『R.U.R』を思い出しますね。それくらい普遍的なテーマということですが。これが始まりと言えば始まりなのかも。
『アンドロイドもドールも人間の記憶を転写され、工場などで作業を行う。アンドロイドやドールへの記憶転写は刑罰として行われるということを二人は知っていた。』というのがよくわからないのですが、犯罪者が関わっているということでしょうか。①何かの事件で犯罪者になった人間が、記憶をロボットに移植(≠ 転写)させられるということか、②それとも記憶の転写自体が違法ということかな? ①なら少し面白そう。ロボットはみんな元犯罪者。どちらにしても、その設定は梗概にびしっと書いたほうがいいですね。おもしろそうな設定はアピールしたほうが良いです。
 『「わたしたちに、わたしたちの記憶のオリジナルの情報を渡してほしい。わたしたちはオリジナルをどうこうしたいわけじゃなく、(略)わたしたちがどう生き、壊れていくのかということを知ってほしい」』というのがよくわかりませんでした。オリジナルは人間なのかしらん。オリジナル(人間)に、自分達ロボットの人生を見てくれということかしら。『刑罰』というのは、オリジナルに対しての罰なのか、コピー先の人格に対しての罰なのか不明ですね。別に記憶が転写(コピー)されても、オリジナルには関係ないですからね。転写じゃなくて記憶の移植だったら別ですが。
 もう少し梗概をまとめて、つきつめると面白そうです。しかし、オリジナルにこだわっていたのに、ラストは記憶をコピーしまくるというのは矛盾している気がします。よけいオリジナルがわからなくなりそうですが。

12.天上帝(オーバーロード)彼女
 転校生、女子高生、ウッ、頭が……(自作)。それはともかく、何回もやり直す能力があるとして、作中でも言及がありますが、どうやって窓際に空席を用意するのかしら。どうやって飛行機を飛ばすようにするのかしら。彼女が何回も何回も裏工作をがんばっているということでしょうか。大変そうです。津波・隕石・台風とかなら下手すると何年間スパンでやり直しが発生しそうですね。そうしたら彼女の反応はもっと「やったーー! 30回目でやっと成功ーー!!」的なことになりそうです。いやその現実も巻き戻してクールを装っているのよ、本当はこれが31回目なの、なら萌えます。
 この話の面白いオチを考えるのは、既存作品がいっぱいあって難しそうです。彼女しか持てない気持ち・事情に焦点を当てるしかないかも。人生何回もやり直しすぎてすごく老けてるとか。(飛行機に乗ってる乗客を殺す選択をしたのは私なのよ、私がわざとあの飛行機を整備不良にしたの、的な)
 ふつうループものは、ループを書くのが普通だと思うので、(つまり小夜子視点で書く)、俺視点で書くのは難しそうですね。読み手がループを体験できません。よほど小夜子が「あなたと話すのも6回目なのよね」「次にあなたはこう言うの。」「前回はあなたの動きが遅くて失敗したから今回はしっかりして」的な、ループを意識させるものを書かないと難しいかもしれません。(そして、実は「俺」にとってもこれが20回目のループだったり)。

17.糞尿の交わり
 ドイヒーな作品。これが読者とSFとのファーストコンタクトでいいのかと思う作品。子どもってうんこ好きだもんね……。ギャグ?としては臭気が強すぎる気がするので、もう少し臭気を抑えて、スメル人と外交するために試行錯誤する地球人、でも勘違いするスメル人、だんだん地球人に合わせてくるけど複雑な事情のスメル人、を書いたほうが良いかもしれない。今は臭気の強さ一直線ですすもうとしているので、(突き抜けるのもありですが)、もう少し展開に変化球がほしいです。地球人の文化も意外といいよね、のような。地球でも臭気がファッションになるかもしれない。最後スメル人に、「すんごく臭いです」と言ったら意外とあっさり聞いてくれて良好になった(すごく爽やかな匂いも出せる)、とかでもいい。
意見交換会で出てきた作品。
 星新一親善キッス』 宇宙人チル星人は口がおしりにあって、おしりが口で。
 筒井康隆最高級有機質肥料』:ミトラヴァルナ人にとって、人間の排せつ物が最高級の料理らしい。

18.わたしとあなたときみとぼく

 ほぼ全身不随の「私」が、機械の体を動かすのではなく、人間の体を乗っ取って動かすというもの。類似作品が思い当たらないのですが、何かありましたっけ。
 かなり難しそうな技術ですが、どうやって使うのかしらん。やはりヘッドギアのようなものを被せて使うのかしら。軍事目的で何に使うのでしょうね。ただ、脳を損傷した青年の体を動かすと、脳が復活するのでしょうか。青年の脳が損傷してたら操ることもできないんじゃないか、と思ったのですが、「私」の脳が直接からだに命令を出すのかな。また、のっとった体のほうの意識と、「私」の意識が混ざったらどうなるのでしょう。体の動き的に大変になりそう。そこらへんの仕組みをしっかり突き詰めれば、特に大きな事件を起こさなくても、一本の話になりそうです。

19.宇宙駆ける釣りケーキ
 ジュブナイルSF。児童文学のセオリーに『行って帰ってくる』がありますがそのような感じ。スケールが大きいのが良いですね。最近の子は秘密基地を作るのでしょうか。マンションの裏庭にサークル(と宇宙船)があったら、わりと大騒ぎになる気がしますし、山かどこかにあるほうが冒険感が出ると思います。少しオーソドックスすぎる気もするので、マサルかヒサシにダメなところがあり、最後に成長すると良いですし、最初ふたりが仲が悪いとかでも面白そうです。(ヒサシはケーキが実は大嫌いとかでもいい)。どうでもいいですが、こういう児童文学で小学生がスマホを使ってたらわりとショックなのですが、そちらのほうが現代的ですし、話が面白くなるかなと思う。私が想像してる子どもと今の子どもは違うんだなあという。(最近の子は釣りするんだろうか)。ふたりが住んでるところが超都会で、自然いっぱいの惑星でオタオタするというのもいい。つまり何かテーマがあるといい。 

 意見交換会の話:成長があるといい。片方は都会住まいで片方が田舎住まいとか、仲が悪いとか。また2人が少しサバイバル術に長けすぎている気がする。(読者が冷める)。ケーキ屋の息子はケーキが大嫌い、両親も忙しすぎるしクリスマスプレゼントはないしサイテーとか、デメリットがあるといい。子どもは異世界で成長し鍛えられるもの。千と千尋とか若おかみとか。

24.暴走ロケットに乗れ!
 タイムトラベル。今回の課題でジュヴナイルものは多いですが、スケールが大きいですね。ただ短編で入るストーリーなのか少し心配です。がっつり書いてしまうと250枚以上になりそうですが、(登場人物も多く、時間も2年以上と長い)、がんばってほしいです。あまり端折ってしまうと児童文学には厳しいし。
(関係ないですが「ジュブナイル」=YA向け、みたいなものなんですかね。少年少女が出てきたらジュブナイルだと思ってました。ちゃんと「ティーン向け」なんですね)
 小学生がウラシマ効果とかわかるのかしらん。むかし児童文学の先生に、「児童文学でのSFの理論はドラえもんくらい簡単なのでいい。空き地に行ったらなぜかタイムスリップしたとかでいい」と仰っていましたが。ここらへんは簡単に説明するくらいでいいですかね。
『タイムトリップが可能になった未来、過去の調査に出向いていたAKIが行方不明になった。過去から未来に戻るすべはない。誰もがあきらめた頃、プロトタイプの恒星間宇宙船が太陽系に現れた。ウラシマ効果を利用してAKIは帰ってきた。五人の子どもたちを連れて。』 ここら辺が最初わからなかったのですが、この文章だけNATSUの視点で書かれてるんですね。(「~らしい」「~という」などを入れてほしいです)。ということは、最初からAKIは、自分が未来に帰りたいがために、子どもたち5人を巻き込んだということになるのでしょうか。。。。AKIがまたジャイアンにボコられそうですが大丈夫かしら。未来人には超謝罪してほしいです。まあ、こういう事故はだいたい未来人の失敗というのが多いのですが……。なにかひとつ、未来でしかもらえないプレゼントとか、見返り(?)があってほしいですね。このままだと本当に巻き込まれただけなので……。

25.人形村の因習

 田舎ホラー。金田一先生が出てきそう。いや金田一先生ほとんど読んだことがないのでイメージなんですが。
 小さなころから育った共同体を出ていくと、自分たちは実験体だった、というのはよくある設定だと思うのですが。彰は人形の体?と入れ替わってるということなんですかね。彰はそれに気づいてない? 村の成人も気づいてないのでしょうか。村外の人形は洗脳されてるのかしらん。体が人形と入れ替わっても本人らが気づいてなければ、あんまり怖くないというか迷惑ではない感じですが。村外に出たあとの、『人形たちの使われ方』が、このホラーの一番大事なキモだと思うのですが、どうでしょう。例えば戦争に自爆テロ兵器として使われているとかでもいい。臓器クローンとして使われてるでも良い。でダメになった人形は、村に戻ってきて、山の境に並べられた動かない人形の1人が、かつて彰が一緒に遊んでいたお友達とかだったら怖くないですか。
 また、一人称(僕)と三人称(彰)は混ぜると結構まずいです。

26.宇宙にいたって腹は減る
 飯テロもの。梗概でも密造した食事は大変おいしそうです。セクターの食事はわかりませんが、味気ないものばかりなのでしょうか。劣悪?な食事ばかりだと、よけいに密造した食事がおいしく見えそうです。(それは飯テロものとして良いのかどうかわかりませんが。何でもない飯がうまそうに見える)
 飯テロものでも、ただ飯を食べるだけでなく、宇宙人との食事に意味を持たせようとするのがすばらしい。実在しない宇宙料理も、再現性はともかくとして、がんばってほしいですね。タイトルはわかりやすさ◎ですがもう少しひねって良いかも。

 

 

 

 

 

はじめましてSci-Fiさん、エイリアンより

 自作ハン=セイ。少し小さくまとまってしまった感じがある。長編なら、ほかの生徒もじつは宇宙人だった!(最有力候補は恋のライバルのマナちゃん)というのを入れるのだが、焦点がエリスからブレてしまうような気がしてやめる。話を広げようと思えばいくらでも広げられる気がするが、まとめる自信がない。あとギャグSF?だからといってSF考証がおろそかになっている感ある。ジュブナイル、高校生が世界を救うのが難しいのであまりやりたくない。

意見交換会での話
 エリスの母星では、SFは禁止扱いなのか? あることを知っているのか。上層側なのか、一般市民なのか。これがSFを初めて見た人の反応なのか。レジスタンス側だったり……。地球がわにそういう文化があるらしい。SF原理主義者とかが出てきたり。SF反対派とレジスタンスと穏健派と過激派とSF原理主義者とかもういっぱい。
 SF研究会と宇宙人だけで、ハルヒなんだろうな。っていう。なぜこの学校に宇宙人が来たのか?を突き詰めると、どんどんハルヒになる。SFというワクを表明していくことでハルヒと差別化していく。
 マンガでわかるSFシリーズ(仮)みたい。連作短編で読みたい。最後のひと芝居が気になる。
 惑星間戦争をしているエリスがSFを読んでも、歴史ものを読んでる感じになるのでは? 最初は古いSFを読んで、「これだから地球の文明は(笑)」とか言いつつ、現代のSFに近づいていくにつれ「なんだこれは!?」という感じ。
・非科学的な幻想を抱かせるのは何がまずいのか? 良い未来を見せることで技術を発展することがある。中国とか。
 → 国民は賢くならないで、という独裁政権。プチ鎖国状態なのでほかの異星人のことも知らないでほしい。自由な未来も、歴史改変も、ニセ科学技術も知らないでほしい。古い社会主義共産主義のような考え方。
 SF忘却ビームをくらった地球の話。だんだんとSFを思い出していく話。かなり玄人向けになりそう。玄人向けに、ひとりくらいSFにうるさい部員がいてもいい。ハルヒが好きな部員がいてもいいかもしれない。

 

参考文献:
サマータイムマシンブルース』:戯曲、映画。SF研究会がタイムマシンを作る話。
すこしふしぎな小松さん』(大井昌和):SFを紹介していくマンガ。あらすじは完全にかぶってそう。

『メガゾーン』