ペンギン・ハイウェイ
・まだまだまだSF大賞
- 作者: 森見登美彦,くまおり純
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/11/22
- メディア: 文庫
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・2010年のSF大賞
・いつもの森見先生の文体ではない、らしい。他を読んだことがない。
・小学生の「ぼく」は大人びており、毎日いろんな研究や探検をしている。いつもノートにメモを書きまくっているが、少しぬけたところもある。ある日ぼくが住んでいる街に🐧の集団が現れた。どうやらそれは、ぼくがあこがれている近所のお姉さんが関係しているらしい。あるときお姉さんがコーラの缶を放り投げると、缶が突然ペンギンに変身した――。やがて街には謎の球体【海】と、ペンギンを食べる【ジャバウォック】が現れ、僕らの研究と探検が始まった。
・350ページあるが、実は200ページくらいまでは少し退屈で、300ページくらいまでは厳しかった感じがある。そこまでいかないとあまり謎に展開がない。【僕】の毎日の探検や思うことや日記、描写を好きにならないと厳しいかもしれない。読んだ後のすっきりした感じは良かった。(最初、1章くらいで🐧の謎は少しわかるのかと思ったが、最後までいかないとわからない)
・ノートを取りたくなる。ノートを買ってしまった。
・【僕】の街の探検などはよかった。昔そういうことは本当によくやったよねという。ここの川と道がここにつながってるんだ的な。地図とか作って。正直グーグルとかあると地図なんか作る必要がないのだけど、【自分たちだけの地図】をつくることに意味がある
・【海】はこちら側にあるのではなくて、向こう側にあるのでは? 海とは穴のことでは?という発想はおもしろい
・僕がここで交通事故に合うとする。僕が死んだ世界と死んでない世界に分かれるんじゃないかって。なぜそう思うかというと、このことを考える僕自身は、必ず生きているから。ぼくが内田君が死ぬのを見たとしても、それが本当にウチダ君本人にとって死ぬということなのか、ぼくにはそれを証明できない。
・アオヤマ君はおっぱいが好きだから、お姉さんのことが好きなんでしょ。でもお姉さんにはおっぱいが存在してる。おおいに存在してるね。
・片づけのコツ。よく使うものと、ときどき使うものを分けること。
・気になったことを、大きな紙に全部描いてごらん。そうしたら、なにとなにがつながっているか、よくわかるはずだ。必ず大きな一枚の紙に。
・アニメ映画化、2017年に実写映画化。