弱いつながり
・アウシュビッツに行って、「表層をなでた」体験。
・「弱い絆」
・日本にいて「ケーララ」と打ち込む可能性
・旅は「自分」ではなく「検索ワード」を変える
情報はいくらでも複製できるけど、時間は複製できない。欲望も複製できない。情報が無限にストック可能で、世界中どこからでもアクセスでき用になった今、複製不可能なものは旅しかないんのです。
旅先で新しい情報に出会う必要はありません。出会うべきは新しい欲望なのです。
あらゆる情報がネット上でストックされるこれからの時代においては、情報の公開の有無ではなく、「検索の欲望」をどう喚起するかこそが重要な問題
・言語の「メタ化」機能が持つ厄介さ
・「憐れみ」とルソー
・ネットは体力勝負の消耗戦。新しいコンテンツ発信ではない
・「性」は欲望、固定されない階級
・終わりなき当事者主義
・コミュニケーションが止まるのはインクが足りなくなるからだ。(『有限責任会社』)
新訳 赤毛のアン
- 作者: ルーシー・モードモンゴメリ,南マキ,L.M. Montgomery,河合祥一郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2014/03/01
- メディア: 単行本
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- 作者: L.M.モンゴメリ,HACCAN,村岡花子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/07/31
- メディア: 新書
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初読。自分が読んだのは一番上の、河合先生訳のもの。決してイラストにつられたわけではない……。先生の訳で読みたかったの。初出は1908年のカナダ。
河合先生の訳は『不思議の国のアリス』で感動していた。おそらく有名な村岡花子先生の訳よりは、アンがかなり幼いのだと思う。あと男性が『赤毛のアン』を訳したということで、だいぶアンのエキセントリックなところがやわらかくなったらしい。要するにかわいくなった。どの訳で読むかどうかは、アンがかわいいかどうかで決めていい気がする。(全体の3分の1くらいアンのセリフだし……)
それにしてもおそるべきアンのマシンガントーク。1900年の本なのにキャラが濃すぎる、赤毛をイジったら爆発する特性を持つ。これもアンの話し方を現代風にしたからかな。両開きページの端から端までセリフとかがある。完全ノーカットだからか、最初のページは風景描写でとっつきにくいものの、アンが出てきた瞬間から本番開始。
後半、同級生とかが出てくるので、ますますアンの変人?ぶりが目立つ。とりあえず親友のダイアナとけんかするシーンがなくてよかった。それどころか愛の誓い(?)を立てるところまであり、(これは女の子特有なのか……)、ダイアナが将来、ほかのひとと結婚したらどうしようと言い出す始末。この現象は万国共通なんですかね……。
あらすじ
独身のマリラとその兄マシューは、孤児院から男の子を養子に迎えることに決める。だが約束の日、駅に降りたのは、アン・シャーリーという11歳の赤毛の女の子だった。マリラはアンを送り返そうとするが、明るくおしゃべりなアンに心を動かされ彼女を引き取る。
アンは、同い年のダイアナと親友になり、地元の学校に編入。そこでギルバートに髪の色をからかわれ、石盤を彼の頭に打ちおろすという騒動をおこす。アンは学校をやめ、留守番をしている間にダイアナをお茶会に招待するが、ラズベリー水と間違えてスグリ酒を飲ませてしまう。ダイアナの母親は激怒してアンと娘を絶交させる。失意のアンは登校を再開し、勉強にうちこむ。
村岡花子先生訳
「お目にかかれて、とてもうれしいわ。もう、迎えにきてくださらないのじゃないかと、心配になってきたもんで、どんなことが起こったのかしらって、いろいろ想像していたところだったのよ。もし今夜いらしてくださらなかったら、線路をおりて行って、あのまがり角のところの、あの大きな桜の木にのぼって、一晩暮らそうかと思ってたんです。
河合先生訳
「お会いできて、とてもうれしいです。おむかえにきてくださらないんじゃないかと思いはじめて、いらっしゃれなくなった理由をあれこれ想像していたんです。今日いらしていただけなかったら、線路を歩いていって、あのまがり角のところの大きな桜の木にのぼって、ひと晩明かそうと思っていました。
初めましてなのに、徐々にしみでるマシンガントーク。河合先生のセリフテンポ。
あたし、かわいいものが好きなの。 かがみを見て、かわいくないものが見えるのは、いや。すごく悲しくなるわ。なにかみにくいものを見るときと同じ気持ちになるの。美しくないのをかわいそうに思うんだわ。」
アンはさっそく思うぞんぶん花を使ってずっしりとなった花輪でぼうしをかざったのです。 ほかの人にどう思われようと、アンはこれで満足して、 陽気に道をスキップして行きました。赤い頭にピンクと黄色のかざりつけをして、 得意満面だったのです。
服がかわいくないとテンションが下がる、というのはよくわかる……。かわいくなければ幸せじゃない、ということか……。
海外の児童文学だと、たまに地の文の情景描写にハッとさせられることがある。日本語ではよくつかわない言葉だからか、表現が意外と直球(ロマンチック)でもおかしくないからか。
少女は、やせた肩にかかった長いつやつやしたおさげのいっぽうをねじって、マシューの目の前につきつけました。(中略) 少女は、ぽいとおさげをうしろにほうると、つま先からこみあげてくるようなため息をつきました。
アンは口ごもりました。敏感に反応をしめす小さな顔がふいにまっ赤になって、まゆは、こまったようすになりました。
アンの神様へのおいのり(自己流)。
「いちばん大切なことをふたつだけ言います。どうぞ、あたしをグリーン・ゲイブルズにいられるようにしてください。それから、あたしが大きくなったら美人にしてください。それでは、お元気で。あらあらかしこ。アン・シャーリー。」
アンのしあわせのさかずきはなみなみといっぱいになっていましたが、マシューがそれをあふれさせました
しかし角川つばさ文庫は『アンの青春』までしか出してなくて、アンシリーズはまだまだその先があるらしい。いったいどこまで読めば『赤毛のアン』を読んだと言えるのか……。
アンのダイアナへの告白(?)。
「ダイアナのことが大好きなの、マリラ。あの子がいないと生きていけないわ。でも、大きくなったら、ダイアナは結婚して、遠くへ行って、あたしから離れていってしまうでしょ。(中略) でも、顔はほほえんでいても、心ははりさけそうなの。そして、ダイアナに、さよならを言うんだわ──さよう……なぁ……らぁぁぁ。」
psycho-pass asylum
PSYCHO-PASS ASYLUM 1 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 吉上亮,サイコパス製作委員会
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/09/10
- メディア: 文庫
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PSYCHO−PASSのスピンオフノベライズ。主人公は悪役だったチェ・グソンと、執行官・縢秀星。
作者はオファーがあったとき、このPSYCHO-PASSの「世界」書くべきだと判断。最初のプロットがチェ・グソン、豊久、シオンの3人、あとカガリくん、弥生、とっつぁん。
SF小説とは、現実の世界を考察し、独自の解釈を施し、新たな物語を生み出す。
※ネタバレ
「無窮花」
・最愛の妹との再会、歴史を復讐するお祭りのあと、壮絶な殺し合いと殺戮。クーデターと吊るされていく死体、鎮圧対象の射殺、混沌の渦。朝鮮で採用されているサイマティクスキャン「ハン」、現体制への反感かどうかを判定する。
それからの拷問と陵辱。妹もそうだがグソンも結構な拷問をされたっぽいのだけど、わりと平気な感じ。親友の自殺。精神が崩壊した妹への献身と、グソンがシビュラシステムに反感を持ったわけ。(妹があっさり殺されて、殺されない人物がいる)
・「ハン」を構築するために多くの反体制派に拷問をしてデータベースを作った。
・朝鮮の描写がすごいのに、このあたりの参考文献が全然書かれていない。もともと得意な作者なのかしら?
・歴史的には、2020年に中国のバブルが崩壊し、地方軍閥と中央政府の殺し合い、インド、パキスタン、ムスリム、ヨーロッパが戦争に突入。終わりなき非正規戦。そのなかであの日本が誕生した。
ここらへんにぴったりな言葉が見つからない。見つける時間を惜しみたくない。
・生体力場:どうもPSYCHO-PASSの造語らしい。
・王様レストラン、って聞いたことがあると思ったらやはり寺村先生か……。内容は覚えてないけど、卵好きの王様とライオンとか出てきそう。
・たぶん今の私が、超うまい料理を食べたら泣くと思う。ただ料理漫画で泣くシーンってけっこうベタだ。うまい料理は涙腺に来る。
・犯人・は、廃棄されるべき残飯を加工して食事をつくっていたらしい。さすがだぜ。ただ傍点が多すぎてしんどい感じはある。ルビは好きなんだけど傍点は。
あなたの人生の物語 小松左京短編集
表紙とタイトルだけ見ると、なんだかスピリチュアルな本のよう。
地球を訪れたエイリアンとのコンタクトを担当した言語学者のルイーズは、まったく異なる彼らの言語を理解するにつれ、驚くべき運命にまきこまれていく……ネビュラ賞を受賞した感動の表題作(映画化名「メッセージ」)はじめ、天使の降臨とともにもたらされる災厄と奇跡を描くヒューゴー賞受賞作「地獄とは神の不在なり」、天まで届く塔を建設する驚天動地の物語――ネビュラ賞受賞作「バビロンの塔」ほか、全8篇を収録。解説/山岸真
★バビロンの塔
空の天井まで届く『バビロンの塔』をつくる大工の話。塔には多くの住民が住み、塔で一生を暮らす住民もいる。(太陽も下になるし、星々まで下になるらしい(?))。マジで空の天井にとどいてしまった大工。天井を破ると神の洪水が出てくるらしいというが……。天井の先にはおそるべき世界が……?
★理解
よくわからない薬を飲んだら、とんでもなく頭が良くなってしまった人。一人称の文がどんどん賢くなっていくのがいい。最強になるかと思いきや、同じとんでもない人間がもう一人いることがわかり……。最強はふたり要らない(キリッ 戦う運命だったのだ……という展開ではない。
★ゼロで割る 気づいてしまった数学者。
★『あなたの人生の物語 - Wikipedia』
宇宙人と言葉を交わす人。
●未読
・七十二文字
・人類科学(ヒューマン・サイエンス)の進化
・地獄とは神の不在なり
・顔の美醜について――ドキュメンタリー
小松左京生誕80年記念/追悼出版。代表的短編、長編の抜粋、エッセイ、論文を自在に編集し、SF作家であり思想家であった小松左京の新たな姿に迫る、画期的な傑作選。第一弾のテーマは「日本」。
初出は1961年。第1回 空想科学小説コンテスト努力賞を受賞、第50回直木賞候補作品。
もし日本があのとき降伏していなかったら、を書くSF。生々しい戦争描写がやっぱりすごい。あと時間航行が自由に?なったときの症状。
時間管理超特別捜査局のF・ヤマモト局長は、膨大な時空間を超えて連行されてきた狂人と向かい合っていた。
宇宙開発の発達に伴う亜空間航行の発明は、ついにそれを可能にした。跳躍航行機関の原動力となる次元転換装置と、時間機をむすびつける事により、任意の数の異なった歴史を作り打つということを最初に指摘したのが、ほかならぬこのフォン・キタ博士ーー歴史研究所の若き逸材だった。
・「戦争はなかった」
世にも奇妙なで映像化もされた作品。
・「御先祖様万歳」
山中のトンネルをくぐると、江戸時代末期の日本にとんでしまう。やがて江戸時代の人間と現代の人間が行き来するようになって。
僕自身こそ、僕の本当の曽祖父ではないか
★未読
「日本アパッチ族」まえがき
「物体O」
「果しなき流れの果に」エピローグ(その2)
「ゴエモンのニッポン日記」抄
「日本タイムトラベル」あとがき
3.SF的、日本的
「時の顔」
「東海の島」
「お糸」
PSYCHO-PASS
アニメPSYCHO-PASS(第1期、2期)を見ていた。全部で33話。
普段ほとんどアニメを見ないので、シーズンまるごと見たのは2年前の『攻殻機動隊』くらい。毎週見るということができないので連休中にしかできないリストに入っている。
あらすじ
人間のあらゆる心理状態や性格傾向の計測を可能とし、それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」が導入された西暦2112年の日本。人々はこの値を通称「PSYCHO-PASS(サイコパス)」と呼び習わし、有害なストレスから解放された「理想的な人生」を送るため、その数値を指標として生きていた。
その中でも、犯罪に関しての数値は「犯罪係数」として計測され、たとえ罪を犯していない者でも、規定値を超えれば「潜在犯」として裁かれていた。
舞台は厚生省公安局。役職は「監視官」と「執行官」に分かれており、「執行官」は潜在犯であるがゆえに事件への嗅覚が鋭く、それらを指揮する人間が「監視官」である。
総監督は『踊る大捜査線』の本広克行、脚本は『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄、小説家・深見真と高羽彩。第2期のシリーズ構成に作家の冲方丁。1期は2012年。2期は2014年。
・見どころ?
街のあらゆるところに人間の「犯罪係数(犯罪しそうな予測値)」を測るセンサがあるので、容疑者は、犯罪を計画した時点で見つかってしまう。ところがそれをかいくぐった凶悪犯罪がぽこぽこと出てきて……。
また事件にまきこまれた被害者と、事件を追う警察関係者たちも自然に「犯罪係数」がどんどん上がってしまう。よって警察関係者はつねに「潜在犯」の候補であり、実際に捜査を行うのはすでに犯罪係数が高めの「執行官」、それを指揮するのが「監視官」。
シビュラシステムは犯罪係数を測定するだけでなく、その人の進路まで判定し、生活になくてはならない存在。日本は鎖国状態であり、部屋の調度品や人の服装はホログラムで自由に装飾できる。裁判所はない。
・1期の登場人物
常守朱(つねもり あかね) 1期のヒロイン、2期の主人公。新米監視官。まじめ。どんなにヤバい犯罪捜査に当たっても犯罪係数が上がらないまっすぐな性格。
狡噛慎也(こうがみ しんや)cv - 関智一
1期の主人公。暗い過去を持っている執行官で、アカネの部下。第1話で、アカネがよくある新人の失敗をやらかしたので、それからアカネと死ぬほどケンカすると思っていたのだが、意外とあっさり許してくれる優しい兄貴キャラ。優しいと見せかけて実はめちゃくちゃ獰猛なのかと思いきや、終盤まで優しい。また、自分のつらい過去には触れるんじゃねーー!! という展開なのかと予想したけど、素直に自分からどんどん話してくれるありがたい人。個人的には、新人アカネと衝突する展開は見ててけっこうしんどくなるので良かった。(自分はそういう新人ポジがしんどくてしょうがない)。
足も長いし喫煙可で格闘野郎で頭がちょっとモジャモジャなので、どんどんスパイク・スピーゲルに見えてくる。ソファで足折って寝ているところがそっくり。
・宜野座伸元(ぎのざ のぶちか)声 - 野島健児
監視官のお兄さん。チームリーダーでアカネの若い上司ポジ。眼鏡。アカネと衝突するのはこの人の役どころ。マジメで、執行官とは一定の距離をもつ冷徹キャラと思いきや、どんどん丸くなってくる。終盤、アカネとコウガミが強くなりすぎて、置いてきぼりになってる感がある。格闘戦、銃撃戦に特別長けてるわけでもなさそうだし、交渉ごとがうまいというわけでもないのだけど、苦労人。自分の犯罪係数が上がらないようにカウンセリングを受けている。
・征陸智己(まさおか ともみ)
執行官のおじさん。立場的には部下なのだけど、頼れるみんなのお父さん。このアニメの癒やし。元刑事の経験を生かした洞察力が武器。元刑事、片腕が義手、酒と煙草が好きとかいうジェット・ブラックのような人。趣味は意外にも絵画。
・六合塚弥生(くにづか やよい)
執行官のお姉さん。黒髪ポニーテールで中国武術とかが使えそうな武闘派っぽい女の子のだけど、意外にも得意なのは電子戦で、元バンドマンという異色の経歴。
・槙島聖護(まきしま しょうご)
1期のボス。銀髪なのでクゼみたいな人。文学作品の引用が多く、知っているとちょっと得した気分になる。(というかこの人、ただの読書家なのでは……)。終盤になってくるとだんだん愛されキャラになってくるので、途中まで残虐非道だらけだったのを忘れそうになる。
・禾生壌宗(かせい じょうしゅう) cv:クシャナ殿下
公安局局長。チームの上司。1期と2期もたくさん喋ってくれるのでうれしい。
★第2期の登場人物
・霜月美佳(しもつき みか) アカネの後輩監視官。話を複雑化させる天才。
・東金朔夜(とうがね さくや) cv:野原ひろし
・鹿矛囲桐斗(かむい きりと)
2期のボス。ホログラムを自在に操るので本当に笑い男のよう。
・1期のネタバレ
序盤は凶悪犯罪を追う展開だったが、終盤、ドミネーターを完全に無効化するマキシマとザコ敵が登場。マキシマを殺すには普通の拳銃で「殺す」必要があり、それでは警察側が犯罪者になってしまう。マキシマを殺したいコウガミと、コウガミを止めたいアカネ、またマキシマを取り込みたいシビュラシステムの三つ巴(?)になる。ジレンマを解決するために、シビュラに交渉を持ちかけるアカネ。それはマキシマを捕獲する代わりに、コウガミの抹殺命令を取り消してもらうことだった。ここらへんの解決の仕方。
マキシマが捕まってシビュラの全容が暴かれたときに終わるのが普通だと思うのだが、本編はまだまだ続き、マキシマがシビュラの勧誘を蹴り、アカネが急成長する。このあたりすごい。
中盤、アカネの親友が目の前で惨殺されるが、アカネがあまり落ち込まなかったのが意外だった。(それどころかもう一度記憶を呼び覚まして犯人のモンタージュまで作っている)。普通だったら「刑事やめます」くらいの展開になってもおかしくないのだけど……。最近はこういう予想できる展開はすっとばしてもいいのかしら? (そういう自分の使命に悩むシーンは、エヴァとかでやりつくされたのかもしれない)。どうも感情的なシーンは極力排除して、物語の展開に力を注いでいる感じがある。いいのか悪いのかはわからないけど、ダレなくていいのかもしれない。(アカネがあまり落ち込まず、犯罪係数がさっぱり変わらない印象付けのためもある)。
またドミネーターを無効化するザコ敵は、近くの人間の正常な犯罪係数をコピーする能力を持っている。よって排除するにはもともと犯罪係数が異常な「執行官」が適正である。逆に正常な「監視官」だと倒せない。
シビュラシステムの成り立ち。予想はできていたが、優秀?な人や犯罪係数が上がらない人の脳をとりこみ、計算と学習に使用していた。政府高官も何人かはシビュラシステムそのものである。そこで普通は「ヒドイ」「ぶっこわす」展開になると思うのだが、ならない。日本はこのシビュラとどう付き合っていくのかが後半のテーマになる。
・2期のネタバレ
正直、1期でシビュラシステムの全容が暴かれたので、続きを作るのはものすごく大変だったように感じる。アカネの上司はおらず、アカネがチームを仕切ることに。今度はコウガミのようなキーパーソンはおらず、ギノくんやとっつぁんみたいな人もおらず、わりとチームメンバーはバラバラ。「アカネの成長」とかにはテーマを置いていないようで、人間関係はわりと希薄。その代わり、シビュラシステムやドミネーターの弱点などに力を注いでいる。
今度は犯罪係数が正常なボスではなく、ドミネーターが反応すらしない「カムイ」が登場。カムイはいろんな人間の臓器をくっつけて多体移植手術を施された人間だった。カムイは投薬によって周りの人間の犯罪係数もごまかせてしまい、カリスマ性がある(このあたりはマキシマと似ている)。「集合体として存在する人間」。シビュラシステムがもしカムイを認識して裁いてしまうと、集合体として存在するシビュラ自身も裁かれるようになってしまう。シビュラはカムイをなかったことにしたい(=消す)が、アカネはそれを止めるため、シビュラシステムが「集団的サイコパス計測」をできるよう、アップデートをもちかける。
この話を複雑化させるトウガネサクヤ(cv:野原ひろし)。局長に偽装していた母親のため? アカネを真っ黒にしたいし、カムイを排除したい。アカネが黒く染まることは、イコール、シビュラシステム(母親)が正常に機能しているという証明のためかしら? また一般人代表のシモツキ監視官。潔癖症。アカネに反発しているので中盤、仲直りするのかと思いきや、めちゃくちゃ黒いままラストまでいってしまった人。結局、制裁もされず、成長もせず、わりと中途半端な感じ。まあこういうキャラは好きなんだけど……。
講座2018反省とか
いろいろがんばってみたものの、今年も最終実作は提出できず。
・悪い癖のようなものが出てしまったというか。気負って頭がパンクしている状態。
・そももも12月後半ごろから自主提出も書けなくなっていたので、単に疲れが出ていたというのもあり。(この講座、年間通して疲れる)
・一番の弱点?は、一度書いてしまった作品は2度と改稿できないというか。なんだか面倒になってしまう。それは単に慣れてないだけなのかもしれない。改稿したら良い作品ができるだろうと思うのだが、(それで一度できてるからヨユーと思ってしまうのだが)、これが罠で、実際は全然できない。たんに書く体力がないだけなのかもしれない。去年も似たような失敗をしている。
★2018年の講座を終えて
梗概提出(最大10本)のうち、梗概が4本、選出0本、実作の自主提出が3本。(+1本)
6月に梗概1、7月に実作1、8月に梗概1、10月に梗概1、11月に実作1、12月に実作1、梗概1。
・9月近辺はレポートしてたんだったか。1月以降のしんでる感じ。
・目標はもちろん良い成績だったのだけど、同時に年間通して書く体力がほしかった。
・実力に合った目標を立てられないというのは何ともかなしい。ビスケみたいな師匠が欲しい。
★課題
・諦めがわるいので、来期も受講することになっている。来期の目標。
・年間通して書きたいのだが、正直あまり成績とは関係がない感。特に自主提出は自己満足ではある。途中から梗概に選出されようと本気で思っていたのかはだいぶ怪しい。面白くはしようとしていたが、選ばれるのはもう運というか。(主任講師に選ばれたことが一度もないので、何が良いのかよくわかっていない。あと書けるものが限られすぎていて、選ばれることを考える余裕がなかった)。ただ普段から書いていないといざ選ばれた時に力が出せないし、選ばれるまで待っていたらいつまでたっても書けないし。150%の力をだそうとするのは良くない。だが力を抜く方法を知らない。何が目標かで変わってくる。「難しい」とわかったのはいいのだが、なぜやる前から「難しい」とわからないのか。
・ただぐーんと本気を出すとまた頭がフリーズするので、7割のくらいの力にとどめておきたい。
★ 良かったこと
・ウッ、あるかな……。結論として、今期は受講せずに勉強したほうが良かったのでは?という気持ちまである。(「本気出してない」「仕事が忙しい」等の理由はなくなった)。限界が見えたのがメリットと言えばメリットかも。
★ 開講まであと1か月と少し。それまでにできること。
① SF作品の勉強。中盤からネタが切れてきてかなりしんどかった。色々なジャンルに手を出そうにも下地ができてないのでできない。20冊程度。
② 書く体力とか。さいきん書こうと思っても頭がフリーズするというか、変に汗がビショビショでてきて、普通に病気なんじゃないかと思う症状が出てくるので、書くのに慣れておく。『感情類語辞典』でも引っ張っておくかしら。
③ 書く環境を整えておく。PCも古くなってきてパフォマンスにかなり影響が出てきたので、なんとかしたい。
④ ネタ出し
・失敗するのはいいのだけど、意味ある失敗をしたい。体重はドカドカ減っているのだが、実質2,3カ月なにも書けてない感じがある。(勉強はしたのだけど)。無理なことをやろうとしてフリーズして成長もしないというのはわりとつらい。
勉強できるといいなジャンル。特に書こうと思って「これは知識がない」と思ったジャンルは数多い。
・スペースオペラ:(天皇SF)。とても苦手。何が面白いのかわかっていない。
・災害SF:(拘束下で書きなさい)。日本沈没のようなもの。あまり読んでいない。
・生命科学、脳科学、遺伝学をつかったジャンル。せっかく勉強したのに。
・(生き物を作ってみよう)そもそも生物学の知識がひどい。 宇宙人の知識もない。