まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

さびれぽ

 

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

 

 ・話題になって買ってたけど、何となく読んでいなかった。資料で必要になってきたので読んだら衝撃だった。
・前半は作者のウツの半生。けっこうつらすぎてキビしかったので、後半から読んだほうがいいかもしれない……。形としてはサクセスストーリー?なので後半はハッピー。(全体として耳が痛い話もあるので、うす目で読んでいる)
・20代まんなかの若者の話であり、新入社員の話であり、新人マンガ家の話でもあった。就職の面接で面接官にさとされる話すき。

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・引用したいシーンがありすぎてすごい。自分の半生をつぎこんだマンガとはいえ

・ふつうにマンガ上手だ思うし、感情を言語化するのがとても上手だと思う。こういうのってなかなかできない
・テーマは「自己肯定感」だと思うのだけど、レズ風俗も「自分のためにやるぞ」みたいな感じだったし、創作も発表も宣伝も自己肯定感が大事なんだなあ。

・名言は「ドゥルン」と「おセックス」わろた。

・ここまで自分を描く?のはすごく難しいと思うのだけど、編集さんとよく話し合ったのだろうか。ほとんど思考、内省のコマが多い、けど飽きさせない表現が上手だった。

・おもしろいの指標のひとつが共感(シンパシー)がいかに多くあるかなのだけど、これはそう。ほかは爽快感とかハラハラドキドキとか理想のシーンとかいろいろ。見ていないけど「逃げ恥」はどうなんだろうか。

・言ったらアレなんですが、半年ぐらい小説連載して、読み手の反応がなかったらキビしい。(仮に読んでくれていたとしても)しかもそれは練習のための創作じゃなくて、あきらかに読まれるために書いてるやつなの。これは自己肯定ないとしぬ。好きに書けばいいやんと前は思ってたけど、あきらかに外向きの書き方なので、好きに書けるわけない。サービス精神ばりばりで、「読んでくれ!」と思いながら書いてるやつなので。バランスがわからん。

やりたいこと、やったもん勝ち、青春なら(ry

「自分で本を買うっていうのが違うよね、自腹で買うと『勉強で取り戻さないと』って思うもんね」
と言われたのだけど、確かになとおもった。気がついたら自分でぽんぽん参考書を買ってる。

 

自分で必要だな、と思って参考書買って(勤務時間外で)試験を受けて資格をとる

とりなさい、と言われて参考書買って(勤務時間外で)試験を受けて資格をとる

両者、結果はまったくおなじなのに、心理的負担がぜんぜんちがう。おそろしいこと。後者はかなりヤバイし好きじゃない。けどけっこうな企業がやってる。時間外に研修させて給料なしってのは本当によくある。

たとえばサービス残業しろって言われてするのと、自主的にするのは全然違う。なにが違うんだろうか。たぶん自主的なのはいつでも辞められるからかな。それで自主的なのは納得があるから。

と思ったけど、これは違うかな。この場合はやっぱり、会社が金出せよと思ってるだけかな。自分のためか、言われてやるか、それだけ。

 

こういうのを「心理的リアクタンス」というらしい。よくやる「宿題やりなさい」と言われると、やる気があったのになくなってしまうやつ。人はもともと自由になりたい欲求があるのだけど、自由を制限されると「うおー」と思ってしまう。Reactanceとは抵抗のこと。ふつう抵抗はレジスタンスだけど、Reaction(反応)の仲間みたいなもの。(電気回路用語でもリアクタンスはある。)

私はもともとは、プログラムの学習の時間も、勤務時間にいれるべきだと思うし、そうでないと会社のソフトウェアやノウハウがいつまでたっても更新されないので、どこまで社員個人の努力と意欲に頼るんだ、という気もする。

 

うーん、でもこのリアクタンスを制御できないと、けっこう大変。新入社員なんて「やれ」の連続だから、大変。先生も上司も大変。

ドラマはいらないコンセプト

・マンガでわかる〇〇、の内容をどこまでマンガにするか、というのはすごくシビアな話だと思っている。

簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 テキスト&問題集 第2版

簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 テキスト&問題集 第2版

 

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あまりにマンガ部分が多すぎると理解ができないし、泣いたり笑ったり感動部分はいらないという人もいるし、かといってマンガのフキダシに説明をだらだらくっつけるとかなりわかりにくい(全編マンガで説明する本は結構こうなる)。
この簿記の本は左ページに4コマがあって右ページに用語の解説や計算がある。簿記の理解を早めるには実際の「取引」や「商売」を理解するのがいちばん早いらしいので、取引を描いたほうがはやい。しかもこの4コマには感動とかギャグとかもなく淡々と進んでいるのでわかりやすいと思う。(表紙でパブロフ君は笑ってるけど、中ではわりと無表情で、なんか笑える)

もちろん対象年齢、読者層で、どこまで敷居を低くするかというのもある。小学生向けとか全然わからん大人向けとかもある。私は最近、プログラムの本とか資格の本はデザインに凝ってる本を選ぶ傾向があり、パステルカラーのほわほわ系が読みやすいのでよく買っている。初級資格は初心者本を買って、あとは過去問をやればいいからというのもある。資格は半分お遊びでやってるようなものだから、なるべく疲れず楽に勉強して取れればいいと思う。この傾向はひょっとして、名著リーダブルコードから始まったかもしれない。デザインにこだわっている本を買ってしまう。

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)

 

 これも中身のフォントがかわいい。買ってもうた。

よくわかるHTML5+CSS3の教科書【第2版】

よくわかるHTML5+CSS3の教科書【第2版】

 

(が、ちょっと難しいサーバー構築関係の本になると、どかんと分厚くて急に読めなくなってくる)

きっとそれは「読めない本は意味がない」「読みやすさが第一」と考えているからで、読めない解説書は意味がない。初心者だから。中級レベルになってきたら、読みやすさより内容の深さ、詳しさを重視すると思う。

いちおう、「物語でわかるニュース解説コラム」みたいなものを書いているので、そこらへんを気にする。あまりにも萌え萌えした解説書は読めない。それは対象購買層がちがうだけの話かもしれないけど、本当にわかりやすい解説書というのはあって、コツは「コンセプトがしっかり決まっているかどうか」だと思う。「わかりやすさ」を追及するのか楽しさを追及するのか。私は一応、小説畑なので、どうしてもやっぱりドラマ性を書いてしまう。でもそれはコラムとしては失格かもしれない。邪魔になるから。中途半端になるといけない。むずかしいね。

こういうときに「これどう?」って聞けるのが編集者さんなんだけど、私には編集者さんがいない。困る。

おもいではおもいで

好きなゲームランキングベスト10とか考えると、どうしても子供のころにプレイしたゲームがランクインする。おすすめ小説ベスト10でも児童小説が入ってくる。
 思い出補正かどうかはわからないけど、10数年も心の中に残っていたらそりゃ好きなものになる。何回も読み返したり2次創作をやっているうちに愛情が深まっていくのは当然と言えば当然。たかだか1、2年記憶に残っているのと、10年以上記憶に残っているのでは、あまり戦いにならない。
何が言いたいかというと、それでベスト10を決めても、他人はどう思うだろうかという感じ。

ではいま、ここ最近で読んだ本の中でオススメを考えると……なんだろう。それは何年も読んでるとかじゃなくて、瞬発的なもの。漫画だとリューシカ・リューシカミスミソウフリップフラッププラネテスは入るかもしれない。これらもぜんぶ電子書籍で買って、ヒマなときに読み返しているもので、やっぱり記憶の定着がすごいし思い出がすごい。小説は?

 

ミスミソウ: (1) (ぶんか社コミックス)

ミスミソウ: (1) (ぶんか社コミックス)

 

 

 

プラネテス(1) (モーニングコミックス)

プラネテス(1) (モーニングコミックス)

 

 小説は……うーん。あまり読み返さないのでよくわからない。印象に残っているのは『夜と霧』と『わたしを離さないで』かもしれない。夜と霧は小説じゃないけど。やっぱり名作はすげーと思う。ただそれも、名作は目に触れる機会や聞く機会が多いので、好きだと錯覚しているだけかもしれない。

夜と霧 新版

夜と霧 新版

 

 

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

 

 

やってみたいこと

なりたい、ではなくて、やってみたい、が多くて。

・前々から海外の図書館司書のインターンに行ってみたいなと思っていました。けどそこでずっと働きたいか?と言われるとけっこう微妙。ずっとそこに留まりたいかどうかは微妙な気がする

・いろいろやってみたいこと。先生になって英語を教える。数学を教える。科学を教える。司書をやってみたい。出版の手伝いをしたい。出版不況を止める手伝いをしたい。翻訳をしたい。神保町にテクノロジーを入れてみたい。テレビでおしゃべりしたい。将棋の普及活動をしたい。たいたいづくし。英語勉強したい。

・そのなかに作家になりたい、が入ってないのはなんでだろう。いや入ってるというか、作品を出したい、が大きいかもしれない。どうやろうか。ひがなぼんやり創作して生きれたらいいけどそうはいかんざき

・いろいろするにはお金がいるんや。

・起業したい、が入ってないなあ。起業自体はプロセスだから、もともとの「~を作りたい」とか「やってみたい」がないといかんぬ。起業はプロセス。

・このあいだの「知識→お金」への変換もそうだけど、大体は物を作らないとお金にならない。サービス業なら別なんだけど。「フィールドに出て 仕事を倒すと お金と経験値が 得られるよ」みたいな感じかな……「ものを つくらないと おかねはえられないよ」「いやそんなことはない。時間がたてば宝石がもらえるはずだ」いやなんでもない。

・それは不労所得や。土地と株がいる。

マニマニマニ、イズオールユーニード

・長いあいだ、「お金は知識に変換できる」「知識を頭に入れることは投資するのと似ている」と思っていたのですが、では実際に「知識」がお金になったことはあるかと問われると、あんまりないなと思った。

もちろん学歴はあるかもしれないけれど。

いま、良さそうな解説書とかをぽんぽん買ってしまって、それは上述の意識があるからなんですが(もちろん読むし資格を取ったりするし)、「お金→知識」の流れはできてるけど、「知識→お金」の流れはできているかというと、微妙な気がする。たとえば英語、司書の資格、プログラマの知識。まあ、まだお金に変換するような歳ではないのかもしれませんが。
・むかし聞いた話では、中国のお金持ちは、子どもに土地や資産をプレゼントしたりしない。土地や資産は価値が消えてしまう場合があるし、税金でとられる。代わりに教育に金を使う。教育はお金になるし、価値が消えないからだ。とか聞いたけど、先生の受け売りだったかもしれない(´・ω・`)

・仕事をしたらお金にもなるし勉強にもなるよね。

動物のお医者さん

 

動物のお医者さん (第1巻) (白泉社文庫)

動物のお医者さん (第1巻) (白泉社文庫)

 

 ・獣医マンガだったのに、暗い話がぜんぜんなくて、すごかったんだなー。獣医なら死ぬときとかに対面するというか、当たり前だけど病気のペットしか病院に来ない。飼い主の「すごく困ってるけどどうにかして!」に答えないといけないもんね……。思わず電子書籍版を買ってしまった。

 

・18歳の飼い猫がなくなった。自分が通院させていたので、後悔するところ、反省するところある。午前中に病院に行って、そこではなんともなかったんだけど、お昼ぐらいから体調がくずれて。死相?みたいなのは見えていたのだけど、見抜けなくて、「あした病院いくのしんどい」とか考えていたのが情けなくて悔やまれる。

想像していた最期は「朝起きたら死んでた」とか「仕事から帰ってきたら」とか「寝たきりになって介護が大変で」とかだったんですが、寝たきりもなく、いわゆる「ぽっくり」になるんだろうか。前日くらいまでご飯はガツガツ食べていた。よくガツガツ食べていた気がする。カルカンばんざい。

・今はもう忘れてしまいそうだけど、やっぱり調子が悪いときは私のメンタルが死んでて、仕事も創作も上の空な状態が続いていた。これがずっと続くとやばかった感じある。金曜・土曜は死んでた。

・火葬のメンタルへの影響力がすごい。遺骨ひろうとね、やっぱり("゚д゚)ポカーンする。すごい文化だなあ。メンタルへの影響はすごい。

・よく不老不死の人物が「親しいやつがどんどん死んで行って地獄だぜ」的なことを言うけど、なんとなくわからなくもない。ぱたっと死ぬのはなんとも思わない。死ぬまでプロセスがあるから。

・じつは「実家を離れるときこの子どうしよう」と思っていたので、また心境の変化がありそう。