まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

アンの青春(下)

 

 ・角川つばさ文庫はここまで。続編の『アンの初恋』は出ないんですかね……。

 

・はじめはモーガン夫人を迎え入れるため、ものすごいお茶会の準備をするアン。デイヴィーの失敗と来ない客人。

『料理人が多いとスープがだめになる』。つぎつぎと砂糖をぶっこむ人たち。なぜ味見をしないのか……。

・大皿を買うため、ミス・コップのところに行くアン。小屋の屋根が破れてしまい、屋根に体ごとつっこみ、降ってきた大雨を傘で防ぎながら詩を考えるアン。すかさずメモをとる詩人の鑑。17歳にして小屋の屋根に半身つっこんでいる。

・ポール・アーヴィングのひざまくら。許されざる。中盤までギルバートとアンの進展は0だったんですが……。

途中、アヴォンリー村にものすごい嵐と雹がやってくる。死んでしまうジンジャー。

・使用人と2人で屋敷に住むミス・ラベンダー。オールド・ミスなのだがまるで少女のような容姿と考え方。『ぼくにキスしたかったら、してもいいですよ』。10歳くらいにしてマダムキラーのポールくん。いや相手はマダムじゃないんだけど。使用人のシャーロッタ4世がどう見てもエルフメイドである……。

・アンのお隣さん、ハリスンさんが実は結婚していて、奥さんがすっとんでくるという展開。

 

・ついに登場したポールのお父さん、スティーヴン・アーヴィング。超イケメンのおじさま。イケメン・オブ・イケメン。大昔に別れたラベンダーと再会、引き合わせたのはアン。フォーチュン・クエストパステルなら「ぎゃあああああ」と叫んでいるところ。そして泣いているところ。

・アンよりお先に親友のダイアナのほうが婚約してしまう。「少し太め」と書かれているのだが、挿絵のダイアナはどう考えてもそうじゃない。

・リンドさんの旦那さんが静かに亡くなってしまい、リンド夫人はマリラと同居することに。アヴォンリーではわりと普通に人が死ぬ。まあ仕方ないのだけど。そのかわり、アンは学校の先生をやめて大学に行くことに。