まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

プロット 『 シティ:ロリータ(春の兎) 』 谷村志穂 

プロット。 

シティ (集英社文庫)

シティ (集英社文庫)

 

★改題前は、『少年の憂うつ、少女の微熱』というタイトルだった。

そのなかの『春の兎』という短編。

(いま見たら、これも改題されて『ロリータ』になっていた。ド直球すぎて爆笑。どちらも改題前の方がよかったなー)

 

★ おそらく原稿用紙 28枚くらい

(39.3-31+1) * タテ44*ヨコ33 / 400/1.2

 

★ 登場人物

・トキオ : 高校生。気弱。両親は医者で、いまは浩一(いとこ?)の家に居候している。

 ・沙樹 : 小学6年生。浩一の近所に住んでいる。母親のお供えのために浩一の家から花をよくもらう。父親と浩一から性的虐待?を受けていたらしい

・浩一 : トキオが居候している家の息子。不良。沙樹と知り合い。

 

★プロット

・冒頭:トキオが沙樹を見かける。

・沙樹がトキオの家に花を摘みに来る。ここらへんエロ過ぎてなにがなんだか。

・トキオの部屋。居候について。浩一が、沙樹はおまえに気があると言う。ここらへんエロ過ぎて(ry

 

・沙樹がときおり遊びに来るようになり、トキオが出迎える。トキオがココアを入れる。沙樹の父親は再婚の予定らしいが、相手がまだ決まらないという。トキオの両親の話。とちゅうで浩一の不良グループが2人を冷やかす。こわがる沙樹をトキオは抱きしめる。

 

・春休み、トキオが実家に戻る。トキオは田舎で沙樹の姿を追いかける。

・実家から戻ってくる。トキオは部屋に一緒にいる沙樹と浩一を見て絶望し、自室にこもる。沙樹は中学校の制服を着ていた。沙樹がトキオに話しかける。(いままでずっと「トキオさん」と呼んでいたのに、ここでは「トキオくん」になっている。意図的だろうか)。トキオは沙樹を抱き寄せようとするが、沙樹は意図を感じて手を振り払う。「大嫌い」と叫んで部屋を出ていく。入れ替わりに浩一が部屋に入ってきて、「これであいこだ」とつぶやく。トキオは浩一にカップを投げつける。

 

・感想:最初読んだときの衝撃はものすごかった。子どものころは意味不明だったけど、衝撃のラスト。ちょっと沙樹ちゃんが小6にしては幼なすぎるような気がしないでもない。そして男たちが全員変態。もうだめ。最後の最後で3人の関係がいっぺんに壊れた、28枚の短編。