まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

好きということ

「好き」ということばデデデ。

どこでも言われてることですが、「好き」→「そのことについてよく知ってる」というわけでもない。

 

と考えたのは、就活のときに、出版社の募集でよく「本が好きで好きでしょうがない人を募集します」というのをよく見た。で今もよく見る。

たぶん私は本好きの部類には入らない。興味はあるけれど。自分は工学を10年くらいやっているけど、じゃあ好きかと聞かれるとそうでもない。(本当に好きで好きで化け物みたいなエンジニアが上にはいるから)

本好きもそうで、いま年間100冊くらい読んでるけど、もっと読んでる人もいるし、上には上がいるし、でやっぱりそんなに好きでもない。

(いま1日の半分くらい小説に費やしているけど、小説が好きかと言われると……)

 

でまあエントリーシートとか面接とかで、いかに本が好きで読んでるかをアピールするのだけど、好きの基準て人によって全然違うよなあと思った。私はとくに自信もてない。まあ面接って「C言語使えますか?」→「(授業で習っただけだけど)使えます!」みたいなハッタリ合戦のような気がしますが。

 

このあいだビートたけしが「俺ワインすきだけど、良しあしはわかんないんだよね」と言ってて、この言葉めっちゃ好きだと思った。ビールよく飲むよ、でも大体おんなじのしか飲まないよ、ってよくある。それでいいと思う。

だから人に「好きなの? どうなの?」「好きならいいんじゃない?」って聞くの、こわいなあ。