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まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

How to Write a Lot!

・よんだ

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

 

 ・著者は心理学の准教授。アメリカではけっこう売れた本らしい。

 原題は「How to Write a Lot」(文章をたくさん書く方法)

・論文生産術とあるが、なにかを書く仕事の人なら誰でも読んでいい本だと思う(※追記 書くことが本業ではなく、副業の人。1日長時間、書くことが仕事なら向いてないかも)。なぜなら研究者は論文だけでなく大量の申請書も本の原稿も書くので、書くのも大事な仕事(の一部)。教授は学生の世話とか大学の事務とか研究で手いっぱいで、マルチタスクの鬼だし、研究がしたいのに論文書くなんて死ぬほどイヤという人もいる。(でも成果は論文でしか発表できない)。また作業をルーチン化することにおいては専門化で、結果も定量化できる。

(・あと個人的には、作家さんに言われるより研究者に言われたほうが反発が少ない……あと翻訳ものだと、すこしきついジョークとか皮肉でも、ユーモアとして受け入れられる。スッと読めるのはよいことだし、中身も練られていてすっきりしている。書くことをアドバイスしてる本なのに、その本自体の文がめちゃくちゃだと説得力がない)

 

・結論から言うと、「週3でも毎日でもいいから、書く時間帯(朝9時~10時とか)を決めて、そのときは必ず(絶対に)机に向かいなさい」ということ。ぼんやりした、「申請書をしあげる」、「原稿を書く」という目標を→この時間はデスクに向かう、というタスクに変換している。また著者は『一気書き』派をやめて、書くことをルーチン化しなさいと言っている。毎日1時間とか決めていると、執筆工程が自然に細分化されて、スケジュールも組みやすい

・意外だったのは、原稿を書くためのデータの準備や、関連論文を読むこと、推敲することも、書く時間に充てていいとのこと。『書くというのは、文字を入力するだけではない。書くというプロジェクトを遂行するうえで必要な作業は、すべて執筆作業だと考えてよい』。これが意外で、つい原稿枚数至上主義になると、準備を無視しがちになる。

 

・あとは「では何から書くか?(優先順位:〆切が近い順にしなさいとか。重要度が高い順)」「目標、進行状況はどう記録するか」など。

・心配なのは、〆切が近づいて、ルーチンの時間内に原稿が終わらなかったらどうするんだろうということ……。どうするんだろう。著者は決めた時間を超えて執筆することを「ボーナス書き」と呼んでいる。しかしボーナスがあったからと言って、次の日の書く作業を辞めていいというわけではない。それはやってはいけない。またひとつの大きな作業が終わったあと、自分へのごほうびに書く休みの日を入れてもいけない。「それは禁煙成功のごほうびにタバコをあげるようなものである」。めっちゃ笑った。

 

追記:さっそく夜19時~20時に執筆時間をぶちこもうとしたけれど、司書勉強の締め切りがゴリゴリ近づいているのでだめだった……やはり締め切りとの兼ね合いでござる。活動をギュウギュウに入れても時間が足りない。3週間サボってたせい。参った。