『彼女がエスパーだったころ』 宮内悠介
・『疑似科学』、ニセモノ化学?がテーマの連作6編。ミステリでもある。むかしのTRICKを思い出す。
・ざらざらの紙面がいいなあ
・巻末の参考文献が勉強になる。この短編だけでもやっぱり資料がいる
・『エスパー界のゆるキャラ』スプーン曲げを得意とする千春ちゃんが、『細かいところは知らないがなんとなく可愛いし好き』。
日本はなんとなく可愛くて楽しくて好きだったらなんでもOKでござる。エンタメとはそういうものか
・1話目。サルが放火をはじめた。2話目、スプーン曲げをするエスパー。
3話目、『ムイシュキンの脳髄』オーギトミー手術という、脳の一部を切除することで性格が変わった男の話。
4話目、『水神計画』水に声をかけると性質が変わる話と、移動式原発。
5話目、『薄ければ薄いほど』ホスピスの話と自殺、それから
6話目、『沸点』。また出てきた千春ちゃんと怪しげな会。