プロット 『卵の緒』 瀬尾まいこ
・坊っちゃん文学賞、大賞受賞作。
★登場人物
・いくおくん
小学4年生。母子家庭でよく家のお手伝いをする子ども。自分は捨て子だと疑っている。好き嫌いはほぼなく何でもたべる。算数がダメ。とてもまじめであり、登校拒否がする理由がわからず、学校を休ませようとする母親に反対したりしている。母親に対しては言いたいことをちゃんと言う。
・いくおくんのお母さん(きみこ)
料理好き。好きな人にご飯を食べてもらうのが最高の幸せだと思っている。エレベータを使わずに階段を使う。いい加減というか図々しいところがある。いくおを世界で一番愛している。
いくおとは血は繋がっていない。きみこが大学生時代に会った講師と結婚し、いくおはその連れ子だった。当時いくお1歳くらい。いくおの母親は、いくおが生んだ時に死亡。父親はきみこと結婚したあと死亡(死因は不明)。
・池内くん :育夫の同級生。クラスの超人気者。学校に登校しなくなる。
・朝ちゃん :キミコの上司。のちにキミコと結婚。
※作中、食べ物がえらい数で出てくる。いくおの一人称。
(原稿枚数80枚~100枚?)
★プロット
1 僕は捨て子だ。いろいろな証拠がある。いくおくん4年生。
・教室で、青田先生とへその緒の話をする。→自宅で、いくおがお母さんにへその緒を要求する。夕食中にクイズ。へその緒と称してたまごのからをもらう。いくおくんは卵の殻にはだまされなかったけど、悩み過ぎるとハゲるという言葉にビビる。(すごく子どもだ)
(19%)
2 いくおんくん5年生(夏らしい)。同級生の池内くんが学校に来なくなった。
→母さんとスイカ食べ中。池内くんの話から、母さんが好きな「朝ちゃん」という上司についての話になる。
・いくおが池内くんの家を訪ねる。今朝、母さんから行ってきなさいと勧められていた。(池内君のお母さんが出てくる)いくおと池内くんは、お互いの家の事情に多少驚く。いくおは池内くんに学校に来るよう勧めるが池内くんはさらりとかわす。(池内君は勉強も何でもできる)
・お母さんとの夕食中。おいしいものを食べているとき、食べさせたいと思う人が居る場合、それがすごく好きな人。お母さんは朝ちゃんを呼んで夕食を一緒にする。朝ちゃんは夕食を食べただけですぐに帰ってしまう。それから朝ちゃんは何度か家に来る。おいしいハンバーグ
・朝ちゃんといくおくん。朝ちゃんがいくおの宿題を手伝おうをするが、いくおがそれを断る。いくおは朝ちゃんに、お母さんが好きなのかどうか尋ねる。アイスキャンデーが2本。
(ここで章のくぎりっていうのが信じられない)
(46%)
3 (5年生秋?)いくおくんが祖父母の家を訪ねる。祖父からおはじきをもらう。南蛮漬けとプリン。
・母さんと朝ちゃんが本腰の関係になったらしく、朝ちゃんが最近来ない。面倒な関係になったらしい。缶ビール。にんじんにはまっているらしく、にんじんだらけらしい。
・朝早く起こされる。母さんの作ったにんじんブレッドを食べさせられる。すごくおいしい。いくおは池内君に、にんじんブレッドを食べさせたいと言う。(池内君はにんじんが食べられなかったらしい)(ここで「好きな人」の伏線回収)母さんは本当に池内君を呼び出す。ここで母さんが池内君の印象を言う。(すごいなこれ)
池内君がにんじんブレッドを食べる。登校拒否児。池内君「どういう意味でも、人を好きになるってすごくいいことだと思う」発言。なんだこの子ども。(たまに子供はこういうこと言うけど)「僕はあまり人を好きになれないから、逆にすごいと思える」と言う。この子どもめっちゃすごい。
いくおは学校に行こうとするが、母さんがそれを止めて休みになる。池内君は「もちろん」とにこりと笑う。朝ちゃんも呼んで1日ごちそうを食べる。ここで3章終わり。
(73%)
4 いくお6年生の4月。母さんと朝ちゃんが結婚した。式は無し。朝はハムエッグ。どちらの苗字にするかはあみだくじで決めたらしい。学校にいくと池内くんが来ていた。池内くんは先生のモノマネを始めた。いくおは、別に池内くんが学校に来なくてもいいと考えるようになった。
・しばらくして、母さんが妊娠した。母さんはいくおの出征の秘密をすべて話す。(ここが山場)
(95%)
5 朝ちゃんといくおは、生まれてくる子供の名前を考える。
親子の絆はへその緒でも卵の殻でもなく。つかみどころがなくて確かなもの。(ここらへんは説教くさいけど)