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まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

ひゃくねんほう

★ヨンダ

百年法 (上) (角川文庫)

百年法 (上) (角川文庫)

 

※追記 なんと推理作家協会賞をもらっている作品らしい。

後から知った。賞をとってるとってないで感想が変わりそう。

この違いをいつか書きたい。 

 

★ 不老不死せっていの勉強にて。以下すこしネタバレ。

不老不死技術が確立した日本。人口爆発を防ぐために100年目に必ず死ぬ法律「百年法」をめぐるお話。

 

こういうのを読んで毎度思うことですが、「不老不死が当たり前として育ってきた日本人」の感覚が、いまいちわからない、というか想像しちゃう。(それは批判とかでなくて)たぶん子供時代からゆっくり成長を書かないとダメなのだけど、それが面白いかどうかはまた別で……。

 

★ みんな永遠に若い体を手に入れている。けど歳をとっていくと気力が衰え、恋愛もしなくなり、美容にも気を使わなくなる。どうして? 疲れたから、というのもあると思うけど、全員が若いとつまんないからでないかな。

 

★ 死が離れていくと、死を欲求するようになる。フィクションの死をどんどん求めるようになる。これっていまデスゲーム漫画やグロマンガが多いの、人が死から遠ざかってるからじゃ……なんて分析をしてもしょうがないけれど。私も遠ざかっている。

 

★かんぺきな不老不死を得られた集団が、全員自殺する場面。

→ みんなのっぺりとした若者の顔。成長しない。完全に静止。それで発狂するんじゃないだろうか。成長してってる人を見るとむなしくならない。作中にも出てくるけど、老いていったり変化したりする人を見ると絶望しないのではないか

 

★ 『自分の考えを表現しない人間は、考えていないのと同じで、ここには必要ない』

★ 昆虫食をめっちゃ食べるシーンがある。文芸界ではやってるんやろうか……食料危機になると食べるんだろうか。

★『我々は理解していなかったのだ。永遠の生と、その真逆であるはずの死の間には、紙一重の差しかないことを』

★ せやろか工藤

★これだけ長いと1つのテーマだけでなく、多くの人の人生譚だったり、SFだったりミリタリだったりが混在してる