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まほうのことば

小説の新人賞などに応募しています。本の話や創作の反省。黒田なぎさ

異郷の友人

 

 

異郷の友人

異郷の友人

 

 

★『死んでいない者』と『異類婚姻譚』が芥川賞になったときの芥川賞候補作。

作者は三島由紀夫賞を受賞。『火花』が候補になったときに受賞した人。

 

・作者の輪廻転生モノは3、4作目? 書ききれずに同じテーマを何回も書くっていいこと。逆に言うとおもしろさに磨きがかかってきた。

・自分が不老不死ものを書くのもあってメモ。

 

★気になること

・主人公は輪廻転生して何千年も生きてるひと。

・不老不死とのちがい→ 輪廻転生はあるときはヒトラー、あるときは日本人、みたいな感じでキャラがどんどん変わる。なのでなんというか、何千年も生きてるよね、みたいな感じがしない。共通点がないかぎり。

 

・日本神話がいっぱいでてきて興奮してる。あと淡路島(瀬戸内海)がいっぱいでてきて興奮してる。

 

・他人をバカにしながらオレすごいって言ってる人の悲しさ。というかアメリカの大学生の出世欲はほんとすごい。厚切りジェイソンさん思い出す。

 

・古文書を持ってきて、主人公に問う。「これはあなたが書いたものですね?」

長く生きるとだいたい孤独で、まわりに知ってる人がいない。→過去の形跡が残ってると、とたんにゾクっとする。

・主人公は輪廻転生のほかに、ぜったい記憶をなくさない能力、特定の人の思考をのぞく能力がある。その人もさらに他人の思考をのぞけるので、こんがらがってきた。プロットがこんがらがりそう。

・心は男、体は女の人がでてくる。そのうち『早乙女は自分に性別はないと自覚するようになった。』

 いままで「こころは男女どちらでもないです」という意見に「???」と思っていたけど、あり得るらしい。これはまた本を読まないとわからない。

 

・「こころは男女どちらでもないです」より「たまに男物が好きになったり女物が好きになったりします」のほうが普通っぽく思えるけど、おそらくそういう人は「男女」でカテゴライズされることそのものが嫌なんだろうな。履歴書で「マルつけてください 男・女」みたいな。「どっちに応えてもしっくりこない。私はどちらでもない」という。まああと10年くらいしたらその質問事項もなくなるんじゃないかな。私は時代がくるのを待つしかない感ある。